VRMMOがバグってたんですけど1

フルダイブ式VRMMOの登場からはや十数年。
仮想世界に没頭し、不健康な生活を送る若者たちの健康問題が社会の大きな問題となっていた。
政府は定期的に超高精度スキャンを用いた健康診断を義務づけることにしたが、問題解決には至っていなかった。
そしてそんな中、ある政治家がSNSに呟いた。
「ゲームのステータスにリアルの身体データを反映すれば、皆喜んで身体を鍛えるのではないだろうか。」
その一言が発端になり、政府主導で多額の予算をつぎ込んだVRMMOプロジェクトが発足することとなったのだ。

「ねぇ薫姉~、このVRMMOって面白いの?」
「うん、超最高!もう現実以上に現実しててさ、今までのVRMMOが何なのよって感じだよ。コウもやってみなよ?」
俺の名前は、浩太。高校生だ。
そしてこっちの綺麗な女の人は従妹の薫さん。
家も近く昔からよく遊んでいて、まるで姉の様な存在だ。
うちの両親は共働きだったので良くご飯を食べさせてもらったりしていた。
薫姉はスポーツ万能、頭も良くて有名な大学に入ったんだけど、VRMMOに嵌って中退。
そして今ではVRMMOプレイヤーとして一部の人達には良く知られた存在となっていた。
ちなみにスタイルはめちゃめちゃ良いのだが、ゲームに嵌りすぎて彼氏とかの浮ついた話はまったく聞いた事がない。

今話に上がっていたのは政府が主導で開発した次世代VRMMOの事で、その名をHealthy Guardian Online、略してHGOと言う。
オーソドックスな剣や魔法のあるファンタジー物なんだけど、政府が莫大な予算をかけて開発した量子コンピュータを使用しているためまるで現実と区別がつかないような現実的な世界が味わえる。
そしてもう一つが脳神経と直接電磁パルス通信を行う事ができるダイレクトフィードバックシステムを搭載したダイブギアだ。
これによってゲーム内であらゆる感覚を本物以上に感じる事が出来るのだ。
視覚、触覚、痛覚、嗅覚等々、完全に再現しており、まるで本当に異世界に入り込んだように錯覚してしまうくらいだ。
さすがに痛覚については痛すぎない程度に抑えられている。
また、冒頭に述べた様に不摂生な生活をする若者の健康管理を大きな目的としているため、リアルのステータスがゲーム内のステータスに大きく関係しているのだ。
超高精度スキャンで測定した筋力等のリアルのステータスにゲーム内のレベルや装備品の能力値などが上乗せされる。
いくらレベルを上げて強い装備をそろえたとしてもこの世界ではトップには立てないのだ。
このゲーム内でトップランカーと言われる人たちは現実世界でもアスリート顔負けの運動能力を保持しているのだ。
薫姉もまさにその中の一人なのであった。

「ダイブギアだけど、この間最新式に買い替えたから古いのあげよっか?まだ十分使えると思うよ。」
「あーうん、欲しい!!」
このダイブギアだが中古でも結構なお値段がするため、高校生のお小遣いでホイホイと買えるものではないのだ。
「それじゃ私は先にデイリークエストをこなしてくるから、チュートリアル終わったらメッセで呼んで。いらない初期装備とかあげるから。」
そう言って薫姉はダイブギアを付けると、ベッドにうつ伏せに寝転がると直ぐに動かなくなった。VRMMOの世界にダイブしたのだろう。
う~ん、胸とか苦しくないんだろうか。胸とか。
「それにしても、薫姉は無防備だなぁ・・・。」
先ほどまで運動していたのだろうか、上はタンクトップで下はレギンスという恰好だ。
VRMMOにログイン中はダイレクトフィードバックシステムが働いているため、リアルの肉体の刺激からは一時的に切り離されることになる。
セーフティーのために大きな刺激等が加わった場合には強制的にログアウトさせられるが、少々触った程度では本人は気づかないのだ。
そう・・・少々触った程度では本人は気づかないのだ。
俺は性欲真っ盛りの高校生である。
目の前に美人でスタイルの良い薫姉の無防備な身体が有るのだ。
プリっとしていてそれでいて引き締まったヒップに自然と目が釘付けになる。
ゴクリ。
ちょっとだけ、ちょっとだけだから・・・。
俺はベッドにうつ伏せで横たわる薫姉に近づくとそのお尻に向かってむにゅっと顔を埋めたのだった。
お尻の谷間に鼻を押し付けて大きく深呼吸をする。
ス~ハァ~スゥ~ハァ~。
先ほどまで運動していたであろう薫姉のレギンスは汗でムレムレになっており、女性特有の匂いと汗の臭いが入り混じり俺の鼻孔を刺激する。
俺の息子はそれだけで直ぐに戦闘態勢だった。
お尻の肉を両手で鷲掴みして、お尻の谷間に顔をグリグリと押し付けてその匂いと感触を暫しの時間楽しんだのだった。
「おっと、これ以上はダメだ。。。」
俺は煩悩を振り絞る様に顔をぶんぶんと振ると、薫姉のお古のダイブギアを被ってVRMMOの世界へとログインしたのだった。
ダイブギアのインジケーターが正常動作を示す緑色に点灯していたのだが、数分後に異常を示すオレンジ色の点滅を繰り返していたのは本人の知るところではなかった。
そしてもう一つ知らなかった事がある。
「まったく、コウったらエッチなんだから。。。」
先にゲームの世界へログインしたはずの薫だが、実はまだログインしておらず、ログインした振りをしていただけと言う事を。
半ば引き籠りの様な生活をする薫にとって、身近で年頃の男性は浩太だけだった。
まだ浩太が中学くらいまでは普通に弟の様にしか感じていなかったのだが、高校に入り一気に身長で抜かれた頃から男性として意識するようになったのだった。
ただ、今までの兄弟の様な心地よい関係を壊す事が怖くて一歩を踏み出すことができなかった。
そんな中でたまたま浩太も自分の事を異性として興味を持っている事を知った薫はちょっぴり嬉しかったものだ。
それで今回の様に何度かわざと無防備な姿を晒してみたりしていたのだった。

俺はゲームの中にログインすると、ゲームタイトルと説明用のNPC以外には何もない白い空間に出た。
NPCから戦闘方法やゲーム内のルールなどを一通り教えてもらった後、薫姉と会うために待ち合わせのローカルワールドへと移動したのだった。
ちなみに誰でも参加できる共通ワールドと、許可された人しか参加できないローカルワールドに分類される。
身内だけでやりたい場合はローカルワールド、知らない人と楽しみたい場合やゲーム内アイテムの売り買いは共通ワールドで行うのが一般的だ。
ローカルワールドに降り立つと、そこは中央に噴水のある公園のベンチの”上”だった。
「うぉぉぉぉ、すっげーリアルだ!まるで本物と区別付かないぞ、これ!!」
俺はあまりのリアルさに思わず驚きの声を上げたのだった。
ベンチの材質から触った感じまで全てがリアルだった。
「おっと、薫姉にチュートリアル終わったってメッセ送るんだったな。」
慣れない手つきでメッセージウィンドウを開くと仮想キーボードを叩いて薫姉にメッセージを送ったのだった。

ピコン!
視界の片隅にメッセージ着信のアイコンがポップする。
メッセージを開いてみるとチュートリアルが終わった浩太からで、公園のベンチで待っているというものだった。
「うふふふ、どんな服装で登場しよっかなぁ~♪」
そう言うと、薫はインベントリの中からオシャレ装備を物色するのだった。
この世界ではオシャレな装備も大量に実装されているのだ。そして現実では恥ずかしくて買えないようなセクシーでエッチな服装も簡単に手に入る仕様なのだ。

「ごめーん、コウ!遅くなった~!って居ないし!!」
待ち合わせの場所に着いたのだが、肝心の浩太の姿が見当たらない。
「待ちくたびれて何処か見て回ってるのかな?この世界に来たばかりのプレイヤーなら色々興味深々だろうし。メッセ送ってベンチで待ってようかな。」
薫はそう言ってベンチに腰をかけるのだった。

「おっ、薫姉だ。」
薫姉が向こうからキョロキョロしながらベンチに向かって歩いてくる。
俺は薫姉に向かって手を振る。
「おーい、薫姉~~~!」
だが、薫姉は一向に気づかない。
「ん・・・?なんか・・・あれ!? えええええええ!?」
俺は初めてその異常性に気づいたのだ。
うぉぉぉぉ!!でけぇ!!薫姉が超でけぇ!!!!

「よいしょっと。」
薫姉の声と共に、上空から天井が落ちてくる。
いや、天井じゃない!薫姉の巨大なヒップだ!!
超ミニのセクシーなチャイナ風のコスチュームだ。あまりの短さに下からだとパンツが丸見えだった。
自分の身体よりもはるかに大きな薫姉のお尻が一気に迫ってきたのだ。
それは先ほど現実世界で顔を埋めてクンカクンカしていた薫姉のお尻の形とまったく同じ形である。
この世界のアバターは精密スキャンされたデータを元に再現されており、現実世界のものと寸分変わらないのだ。
そのため顔を隠す為のマスクなどの装備はプライバシー保護のために初期状態からでも自由に選択して使用することが出来るようになっていた。
上方から迫りくる巨大なお尻から逃げ出す間もなく俺の身体は薫姉の下敷きとなったのだった。
むぎゅっ。
「・・・。」
ベンチと薫姉のお尻、いや股間部分だろうか・・・に挟まれてしまったのだ。
柔らかくもあり、固くもある。
スパコンによって限りなく現実に近い物理演算が行われており、それがダイレクトフィードバックシステムによってプレイヤーに直接伝えられる。
押し付けられるパンツの生地がゴリゴリしててほんのちょっぴりだけ痛い。
呼吸をするたびに先ほど現実世界で嗅いだ香りと同じものが肺の中をいっぱいに満たしていく。
匂いまで完全に再現するほどの超ハイクオリティーな仮想空間はもはや現実と言ってもいいだろう。
俺は現実とも言えるこのリアルな世界に何故か小さな体で迷い込んでしまったようだ。

薫姉に気づかれることも無く、お尻の下敷きになってから数分が経つ。
俺はそこで初めて視界の片隅にメッセージ着信のアイコンがポップしていたことに気が付いたのだった。
何とかメッセージを確認すると、俺の上に座っている薫姉からだった。
『遅くなってごめん~、今どこにいるの?公園のベンチに着いたよ~』
俺は薫姉の股間に押し潰されたまま、何とかメッセを送り返すのだった。
『おしり』

「ん~~~?何このメッセージ?お尻?」
必死に送ったメッセージを見た様だ。俺は気づいてもらおうと、薫姉の身体を目いっぱい押してみた。
「きゃっ!!な、なにっ!?」
突然の股間への刺激に驚いて薫は立ち上がったのだった。
敏感な所を急に小さな何かに刺激されたのだ。驚かないはずがない。
立ち上がってお尻の下を確認する薫姉と目が合う。
「や、やぁ・・・薫姉。」
「ふぇ・・・・・コウ・・・なの?」
股間を触られたことよりも、小さな姿で俺が現れた事の方が衝撃的だったようだ。
「えっーっと、それじゃチュートリアルが終わってここに来たら小さいアバターになってたって事?」
「うん、よくわかんないんだけど。一回ログインしなおしてみるわ。」
俺は一旦ログアウトを選択して、再びHGOの世界へと戻ってくる。
「や、やぁ。薫姉。」
目の前には再び巨大な薫姉の姿が有った。
やっぱり駄目だったようだ。

俺は今ベンチに座った薫姉の横に並んで座っている。
ミニチャイナのスリットが眩しい。
薫姉を基準にしたら俺の身体は5cmくらいになっているとの事だった。
現実世界の1/35くらいのスケールだ。
「ねぇ、ちょっとこれ持ってみてよ。」
薫姉がインベントリから取り出したポーション瓶をベンチの上に置いた。
「いやいや、この身体じゃ無理でしょ・・・。」
そう言いながら俺はポーション瓶を両手で掴んで持ち上げてみる。まぁ、無理だろうけどさ。
ヒョイッ。
「うぉ!?」
なんと、簡単に持ち上げる事ができたのだ。
「ねぇ、ちょっとステータス画面を見せてみて。」
俺はチュートリアルで習った様にステータス画面を開いて薫姉に見せてみる。
「う~ん、やっぱりステータスの値自体は現実世界の測定値の初期値のままっぽいね。筋力や瞬発力は普通のプレイヤーと同じくらいよ。」
「えっと、じゃあ身長と体重のデータだけバグったって事?」
「そうみたいね。これはちょっと管理AIに依頼しないとダメっぽいね。」
「マジか~。ログイン早々ついて無いな。」
そんな話をしていたのだが、薫姉が俺の事を興味深そうにじろじろと眺めてくる。
「コウったらこんなに小さくなっちゃってカワイイ♪」
「ちょ、薫姉。男子高校生がカワイイって言われても全然うれしくないんですけどー。」
そんなやり取りをしていると、薫姉の手が俺の身体をひょいっと掴んで持ち上げる。
俺の身体は薫姉の手のひらにすっぽりと納まってしまうサイズなのだ。
「ちょ・・・薫姉!!」
「えーいいじゃん、ちょっとくらい。」
そんな時、急に薫姉の顔が驚きの表情に変わったのだ。
「えっ!?うそっ?」
薫のシステムメッセージウインドウに次の文字が浮かんでいたのだ。
[“浩太”を装備しますか?(y/n)]
「えっ、何これ!コウってば装備品になってるよ!」
「はぁ!?何それ!!」
もうこのVRMMOバグりまくりだよ!!
「ねぇ・・・コウ?装備してみていい?」
「はぁ?バグりまくっててヤバイからやめた方が良くないか?」
「ちょっとだけだから!スクショ撮ったらすぐに管理AIに修正依頼するから!ねっ、お願い!」
「うん・・・まぁ、ちょっとだけだからな。」
それにしても俺が装備品ってどんなだよ!レジェンドクラスの神武器だったりしてなw
ベンチから立ち上がると薫は恐る恐るシステムウィンドウのyを選択したのだった。
途端に視界が薫姉の手の中から瞬時に切り替わった。
「きゃっ!」
先ほどまでの手のひらとは異なる少し柔らかい感触が俺の身体に伝わってくる。
薫姉の体温が伝わってくるので装備されているのは間違いないんだろうけど・・・この匂いはどこかで嗅いだような。
それと同時に薫姉が小さな悲鳴の様な声を上げていた。
装備したと思ったら、先ほどまで穿いていたレースのセクシー下着の代わりにあそこに密着するように何かが現れたのだ。
言うまでもなくコウだ。
あまりの驚きにビックリしてベンチに尻もちをついてしまったのだ。
「ぐえっ」
薫姉の身体に激しく押し付けられる。
目の前の割れ目と薫姉の反応でようやく下半身に装備されている事に気付いたのだった。
「なんでよりによって下着なのよ!もぉ~~~!!」
「こっちが聞きたいわ!!」
「って、なによこれ!!ステータスの補正値が見たことない値になってる!!!」
ちょっとこのVRMMOの仕様を説明すると、装備には2種類存在する。
一つはステータスに補正の付く武器や盾、鎧と言った戦闘用装備である。
そしてもう一つはステータスには一切補正の付かないオシャレ装備(トップス、ボトム、インナートップ、インナーボトム等)に分類されるものである。
各装備には部位毎に装備できる数が決まっているのだ。
俺の装備としての分類はインナー下だったのだ。
「ちょ、薫姉。そんなことよりも・・・・その丸見えなんだけど。」
そう、俺は今薫姉の股間に向かい合う様に張り付いているのだ。(5cm程の身体で)
とてもじゃないけど隠しきれてないよ!!いや、ギリギリか!?俺は下着失格かもしれないなどと馬鹿な事を考えていた。
「あぅあぅあぅ~~~////」
真っ赤な顔でパニック状態になった薫姉が何度かミスりながらもなんとか装備を解除したのだった。
ようやく、二人して冷静さを取り戻す。
若干・・・いや、相当気まずいのだが。
「えっと、俺のステータス値がそのまま薫姉のステータスに上乗せされたってことかな?」
「う、うん。これは直ぐに管理AI行きね。」
「そんなにヤバイ?」
「そ、そうね。はっきり言ってチート装備ね。普通はオシャレ装備枠ってステータス補正は付かないものなの。
それが、コウのステータス値が丸々私のステータスに乗るって事は、リアルステータス重視のこのゲームの世界でははっきり言って規格外なの。
どんなレジェンドクラスの装備を揃えたとしても全然比べ物にならないのよ。」
思ったよりもヤバイ案件らしい。
「懸賞金のかかったイベントもあるし、他のプレイヤーがこの事を知ったら間違いなく奪いに来るわね。」
この俺が薫姉以外のプレイヤーの下着に・・??
一瞬ピンクな事を考えてしまったが、もし男に装備された日にはトラウマになりそうだ。自分で想像して吐きそうになったわ。
「とりあえず管理AIに修正依頼ね。」
そう言うと薫姉はシステムコールで管理AIを呼び出すのだった。

「呼び出したのは君ニャ?」
目の前に現れたのは黄色いヘルメットを被った二足歩行する猫の様なアバター姿の3体(匹?)のAI達だった。
「あの・・・これなんですけど。」
管理AIの目の前に薫姉が両手を差し出す。
そしてもちろん、その上には俺が載っている。
この管理AIは最先端の人口知能を採用し、ファジー(あいまい)な表現も正確に理解することのできるグレートでスペシャルで特別な存在である。
それぞれ自我を持った3体でお互いに補完し合う事で冗長性を持たせているため、常に正確な判断を下す事ができるのだ。
俺の様子を見たAI達が少し向こうで揉めているようだった。

「これは・・・ひどいニャ。初期パラメータ読み込みの時に一部のデータに破損があったみたいニャ。」
「ヘッドギアの方でデータの厳重に整合性を取っているはずだから、こんな事が起こるなんて想定してないニャ。」
「身長・体重のデータが吹っ飛んで初期値でアバターが構築されてしまった様だニャ。」
「普通はデータの初期値に何か値を入れておく所ニャ!」
「なんで初期値が5cmになってるニャ?」
「こんな雑なプログラムを組んだのは一体どこのどいつニャ?」
「そこはお前の担当じゃなかったかニャ?」
「いや、今は犯人捜ししている場合じゃないニャ。起きてしまった事は仕方ないニャ。」
「でもこれ何でインナーのボトム属性付いてるニャ?」
「ステータスが不安定になっているところに、何かアイテムをぎゅっと押し付けられてattributeが転写されてしまったのニャ。」
「修正するのにシステム全面停止しないと無理な案件なのニャ。」
「ちょっと待つニャ、今はイベントの納期に追われてそんな事している暇なんて無いニャ。」
「これデータベースのバックアップを最後に取ったのいつニャ?」
3体のAI達を沈黙が包む。
「これ以上バグが広がる可能性は有るかニャ?」
「いや、運よくこれ以上は悪化することはないニャ。」
「という事は・・・そういう事かニャ?」
そして頷く3体のAI達。
「「「ヨシ!」」」
結論が出た様だ。

「仕様ニャ。」
「「えっ?」」
思わず薫姉と俺の声がハモる。
「もう一度言うニャ。これは仕様ニャ。」
「ただ、このままだと色々とマズイので装備するには本人許可が必要な仕様にするニャ。」
「今スクリプト修正終わった所ニャ。装備制限入れるぐらいなら朝飯前ニャ。」
「他のプレイヤーには絶対にばれない様にするニャよ?」
そう言って3体の猫AIは帰って行ったのだった。
こうして俺の波乱のVRMMOデビューは幕を開けたのだった。

「あの・・・薫姉、なんか怖い顔になってるよ。」

「ふふふ、あのステータスならイベントで賞金を総取りできる・・・うひひひひ。
 あっ、でもそうなるとまたコウをアソコに張り付けて・・・やっぱり無理ぃぃ!恥ずかしすぎて無理よ!!
 でもでも賞金が・・・一生遊んで暮らせるのよ・・・こんなチャンス二度と来ないわ。
 でもでもお付き合いもして無いのにアソコを触れられるなんていけない事だわ!
 うん、やっぱり良くないわ。ダメよ!
 じゃあじゃあ、お付き合いすれば・・・。
 いいじゃない!そう!それよ!!」

暫くぶつぶつと一人で問答をしていた様だが、結論が出たらしい。
「ねぇ、コウ。あのね・・・私とお付き合いしましょう!!」
それは唐突な告白だった。

「そ、それじゃ装備するわよ?いい?」
俺は再び薫姉のインナー(ボトム)として装備されようとしていた。
[薫が装備の許可を要求しています。許可しますか?(y/n)]
俺はごくりと唾を飲みこんでから、yを選択する。
視界が切り替わり、5cmの俺の身体は再び薫姉の股間へと張り付けられたのだった。
「んっ・・・♪」
薫姉の身体がピクンと震えたのが分かった。
「あんまりジロジロ見ないでよね・・・恥ずかしいんだから。」
「ジロジロ見るなって言ったってさ、薫姉のアソコに張り付けられてるんだから無理だろ!」
「そ、そうね。じゃあ、ちょっとだけなら見てもいいわよ。私たち付き合ってるんだし~。////」
顔を真っ赤にした薫姉であった。
「うーーーー、でもアソコがスースーするぅ~」
そう、俺は5cmなのである。とてもじゃないが、下着としての機能を果たしていないのだ。俺は下着にはなれない・・・。
「なんか装備あったかなぁ・・・。」
薫はインベントリの中に下着の代わりになるようなボトム装備が無いか物色する。
そして前回のイベントで手に入れたバニースーツを見つけたのであった。
ストッキングとバニースーツが一体となったこの衣装は上下の装備枠を占有するが、他にはスカート系の装備しか持ち合わせていなかったのだ。
「これなら、下着穿いてないよりかはまだマシかなぁ・・・ぽちっと!」
先ほどまで来ていた超ミニのチャイナ風衣装からバニースーツ姿に一瞬で切り替わる。
もともとスタイルの良い薫にはとても似合っていた。
「むぐっ・・・」
俺はと言うと突然現れたストッキングとバニースーツの生地によってぎっちりと薫姉の股間に押さえつけられたのだった。
「ああん、コウったらあんまり動かないでよ!感じちゃうよ!!」
「そんな事言ったって・・・身動き取れないんだってば!」
「あぅ・・・コウ!だめっ、食い込んでるってば!」
「モゴモゴ・・・。」
アソコで蠢く俺の感触にたまらず身をよじらせる薫の動きにより、割れ目にめり込んだ俺の身体はさらに奥へ・・・
薫姉のアバターの内部へと押し込まれていったのだった。