今日から魔法使い3

「はぁ・・・今週は何か色々有りすぎて疲れたなぁ」
今日は金曜。魔法使いになった俺だが、社畜の俺は普通に働いている。
人間急には変わらないのだ。
そんな俺だが、普段からデスクワーク中心で肩こりに悩まされていた。

「SPも余っていることだし、何か肩こりに聞く魔法とかないんだろうか。
まあ、流石に無いとは思うんだけど・・・。」
肩こりで検索っと。

流石にピンポイントで肩こりを治療する魔法はない。
しかしながら、肩こりのキーワードが魔法のレビューにいくつかヒットしたのだった。

液体化魔法 リキッド 1000SP:★★★☆☆
自分及び他人の身体を液体に変化させることが出来る魔法。
・ちょっと使いどころがよくわからん。
・昔海外ドラマで薬品かぶって主人公が液体になるやつあったけど、あれなんだっけ?まさにあんな感じ。
・お風呂に浸かってリキッドを使うと身体の芯まで軟らかくなって肩こりに効く。

う~ん、確かに使い道がよくわからんけど、この肩こりが少しでも治るのなら覚えてみるかな。
そんなこんなで早速お風呂で使ってみる事にした。
「リキッド~!」
俺は湯船に浸かりながら魔法を発動したのだった。

魔法陣が浮かび上がったかと思うと、身体の色がだんだんと透き通っていく。
そして次第に人間の形を保てなくなり、ついには完全に液体へと変化する。
とは言っても力を入れると、ある程度は自由に動いたり、固まったりすることも出来た。
意識も視界もはっきりしている。

はぁぁぁぁぁ~確かにこれは極楽だわ。
身体のコリが一気にほぐれる感じ。
まぁ、液体ですし・・・。
お風呂の温度も丁度良い。

おっと、あまりの気持ちよさにいつも以上に長湯をしてしまったようだ。
そろそろ上がるかな。
そう思っていた矢先、部屋の中からキノさんの声が聞こえてきた。
「こんばんわ~っていないじゃん。明かり点いてるからお風呂かな?」

コンコン、ガチャ・・・。
お風呂の浴室のドアが少し開かれ、湯船の向こうに彼女の顔が覗く。
「あれ?居ないし。この間のお礼に手料理持ってきてあげたのにな・・・。
買い物にでも行ってるのかな?
汗かいてべたべたで気持ち悪いからお風呂借りちゃおっかな~」
そう言うと彼女はおもむろに服を脱ぎ、下着姿になってしまった。
「(ちょ、ちょっと待って!入ってるから!!)」
うん、何となくわかってた。
液体化中は声だせないよね・・・発声器官無いし。

もとに戻るタイミングを完全に逃した。
突然のことであたふたしていると、ついには一糸纏わぬ姿になった彼女が浴室に入ってきてしまったのだ。
小柄だけど出るところはしっかりと出ていてとても魅力的なスタイルをしている。

彼女はシャワーで身体を洗い始める。
浴槽の縁が邪魔で座って身体を洗っている彼女の姿は見えないが鼻歌を歌って上機嫌のようだ。
女の子と一緒にお風呂に入った経験などもちろん有るわけがない。
心臓がドクンドクンと高速で脈うっていただろう、液体でなければ。
ここは何とかばれないようにやり過ごそう。
うん、それがお互いのためだよね。

身体を洗い終わった彼女は立ち上がるとこちらに近づいてくる。
片足を上げて湯船の縁を跨いだかと思うと、俺の中に片足が差し込まれる。
下から見上げる裸体はまさに絶景である。
次いでもう片方の足も俺の中へと差し込まれる。
俺は意識を彼女の足と足の間に集中する。
するとまるでそこに頭が有るような視界に切り替わる。
彼女の少し小振りなお尻が俺の顔面へ向かってゆっくりと降ろされてくる。
さながら顔面騎乗である。
そしてついに彼女の臀部がお湯、つまり俺の顔面へと触れる。
俺の顔は彼女の臀部によって押し潰され、その臀部の形に合わせて押し出され変形していく。
彼女の全身のちょっとした凹凸、おっぱいから、スジ、お尻の皴まで手に取るようにわかる。
俺の身体が彼女の身体をぴったりと包み込んでいるのだ。
お湯の熱さの他に彼女の体温も感じる。

「ああ、いい気持ち・・・何か温泉の元でも入れてるのかしら。
普通のお風呂よりも粘り気があってお肌もすべすべな気がする。」

よほど気持ちいいのかスピリチュアルエナジーが溢れ出し、SPが徐々にチャージされていく。
俺の身体が彼女の全身を包み込んでいるから吸収率がかなり高いのだろう。
液体化魔法のSPをすでに回収できてしまった。

俺は彼女の胸に意識を集中してみた。
視界が切り替わり、目の前にはたわわな双丘が広がる。
今度は胸の谷間へと意識を移す。
すると左右に大くて張り出した柔らかくも弾力のある肉塊が現れる。
大きな双丘にサンドイッチにされている状態である。
ただし、液体なので彼女が少し動くだけであっさりとその圧力に負けて押し出されてしまった。
再び正面に移動すると俺はちょっとした誘惑に負けて思わず先っちょを口に含んでレロレロとしてしまったのだった。
「んんっ?」
彼女は何か訝しげな顔をして水面を眺めている。
危ない危ない。ばれないように気をつけねば。

このまま大人しくしてやり過そうと思っていたのだが、血行が良くなった彼女の身体から出る汗や分泌物がお湯へと溶け出してきたのだ。
つまり、彼女のエキスが俺の中へと染み込んでくる。
それはとても刺激的で、かつ心地よい感覚だった。
「はぁはぁ・・・もっと彼女のエキスを浴びたい。交じり合って一つになりたい。」
彼女から溢れでるエキスはまるで媚薬の様に俺の心を支配する。
ついにはその衝動を押さえられなくなってしまったのだった。

さて、湯船に浸かった彼女の一番濃厚なエキスがにじみ出る場所はどこだろうか。
俺は湯船の底へと潜航し、彼女の股間へと顔を近づけたのだった。
目の前に彼女のぴっちりと閉じた花弁がある。
いや、目の前というのは語弊がある。ぴったりと顔を押し付けている状態だ。
俺の身体はしわの一本一本の細かな隙間にも入り込んでいる。
思った通り、その中央に走る割れ目はしっかりと閉じられてはいるが、より濃厚なエキスが染み出してくるのが感じ取れる。
俺の身体は液体になった段階で、全身が目であり、指であり、鼻であり、そして舌でもあるのだ。
全ての感覚を総動員して決してばれない様にひっそりと彼女の味を堪能する。
「スゥハァスゥハァ、ペロペロっ」

女性の身体は上手く出来ているもので、水圧の関係で基本的には内部に水が入ることはない。
たまに緩んだ拍子にお湯が入ることはある。そう、たまたま。たまたまなら仕方ないよね。
俺は彼女の奥へと続く入り口を何とかこじ開け、僅かな隙間からそっと頭をねじ込んだのだ。
チュポン。
俺の身体を構成する液体の一部は彼女にばれることもなく彼女の内部へと見事潜入することに成功したのだった。
ただし、再びピッチリと閉じた入り口により俺の身体は二つに分断されてしまったのだ。
まぁ、後で合流すれば大丈夫だろう。
一瞬このまま魔法を解除した姿を思い浮かべたが、その先は考えないことにした。

それはそうと、彼女の中は凄かった。
粘膜からあふれる分泌物が内部に入り込んだ俺の身体に溶け込み、より濃く俺の身体を占領していく。
きっともう既に俺の数パーセントかは彼女のエキスで構成されている事だろう。
もっと・・・もっと彼女と交じり合いたい。
むしろ彼女のエキスとなってしまいたい。そんな気持ちにさえなってくる。
おっと、いかんいかん。まだ人間をやめる気はないのだ。
さて十分刺激的なイベントを堪能したことだし、彼女がお風呂から上がる前に何とか脱出しなければ。
・・・なんて思っていると、時すでに遅かった。

彼女が立ち上がるのが分かった。
「ふぅ~さっぱりした。とても良いお湯でした。ん~と、タオルと着替えはっと・・・。」
彼女はストレージ魔法を発動すると、空間にできた穴からタオルと着替えを取り出したのだった。
「一応、勝負下着にしておこうかな・・・。いやいや、私ってば何を期待しているのよ。」
なんて言ってる言葉が彼女の粘膜越しに伝わってきたのだが、減衰してよく聞こえなかった。

彼女はタオルで濡れた身体を拭き上げると、そそくさと着替えを済ましてしまう。
着替え終わった後、俺のアパート唯一の椅子のPCチェアへと腰を掛ける。
その時、つい緩んでしまったのだ。
お風呂上りに入った水が緩んだ拍子にダバーっとしてしまうことは稀によくあることである。
彼女の外には何があるのか。
急に視界が明るくなったかと思ったら、すぐ目の前の布、つまり彼女のパンツへと染み込んでしまったのだ。
「あっ、漏れちゃった・・・けどちょっとだけだしこれくらいならすぐ乾くかな。」
俺はパンツに染み込んだ水滴となり果てたのだが、このまま蒸発してしまったらどうなるのか急に不安になってきたのだった。
これ以上水分無くなったらやばくね!?

とにかく近くにある水分を吸収するしか生きる道が無い崖っぷちなのだ。
そして、俺はある最終作戦を決行する。
迷っている時間はないのだ。徐々に彼女の体温でパンツの染み、つまり俺の身体は蒸発し残りあとわずかなのだ。
残った力を振り絞り、パンツの布地から滲み出すと身体を細くして一気に目的のそこに滑り込んだのだ!
そう、クリトリスのちょっと下、尿道口へと!

ニュルルン。
「ひゃわわわ!?」
俺の身体はあとわずかで消滅してしまうところだったが、なんとか持ち直すことに成功した。
無事生き残ることが出来たのだ!ちょっと黄色くなったが。
ここまで来ると流石に彼女も理解した。彼女の体内の違和感の正体を理解してしまったのだ。

丁度都合よく部屋の中に転がっている1.5リットルの空のペットボトル。
そのペットボトルを握り占めると彼女は下着をずらし、ペットボトルを尿道口へと宛がったのだった。
彼女の身体がプルプルと震える。
俺の居る空間、すなわち膀胱が収縮し始める。
そして再び俺の身体を体外へと押し出したのだ。

俺は固くキャップを締められたペットボトルの中で青くなりながらプルプルと震えている。
実際には黄色いのだが。

「さてと、それじゃ言い訳を聞こうかしら?」

どうやら今日はまだまだ寝られそうに無いらしい。