たまに変身しちゃう訳ですが1

昔々、ある山奥に人ならざる者たちが集まって住む隠れ里が存在していた。
人間たちからは妖や物の怪として恐れられていた。

どこの社会にも変わり者というものが一定数おり、この人ならざる者たちの中にもそれは存在した。
その変わり者は人間社会に憧れを持っており、やがてその特殊な力で人間に紛れて生活を送る様になる。
やがてその変わり者の人ならざる者は人間の娘と恋に落ちた。

───────それから時は流れて数百年

洗濯物を取り込み、ベランダからリビングに戻り時計を見る。
時刻は16時過ぎ。

俺は大学に入学したものの、ある体質のせいで講義をちょくちょく休むことがあり単位が足りずに留年。
自分の体質に嫌気がし、大学も休学して今は半ば引き籠りの様な生活を送っていた。
うちの両親は自分が小学生の時に事故に巻き込まれて帰らぬ人となっている。
爺さん、婆さんも数年前に亡くなっており今では天涯孤独というやつだ。
両親の事故の賠償金と保険金で贅沢しなけれ一生なんとかなるくらいの貯金はあった。
今住んでいる家も両親が残してくれたものだ。

しばらく経った頃、俺が引き籠り生活をしているという話をどこからか聞きつけた幼馴染(♀)が久々に訪ねてきた。
会社が近いし生活費が浮くからという理由で半ば強引に同棲生活が始まったのだった。
何だかんだ言いながら俺の事を心配してくれているありがたい存在だ。
色々と荒んでいた心が彼女のお陰で少しずつ癒されつつあった。
性格はちょっと変わっているが、昔から丁度心地よい距離感で接してくれていた。
そして可愛い。
そんなこんなで半引き籠り生活から徐々に復帰し、今ではまともに専業主夫の様な生活を送っている。

俺は黙々と洗濯物の山をたたんでいた。
「タオルにTシャツに・・・彼女のパンティーっと。」
もうすっかり手慣れたものだ。
専業主夫の様な生活も板につき、もう彼女の下着程度では俺の心は乱されない。
と言いつつもちょっぴり臭いを嗅いでみたり、頭に被ってみたり。
おっと、さっさと片付けて晩御飯の準備をしなければ。

はくしょい!!
そんな折、急に鼻がムズムズとしてクシャミをしてしまったのだ。
普通の人にとってはただのクシャミなのだが、俺にとってはこれが大問題だ。
なんと、俺はクシャミをした後に最初に見たものに変身してしまう体質なのだ。
ずっと昔に山奥の村に住んでいたご先祖様が妖と恋に落ちてその血を引いているからだと生前にばーちゃんに聞かされていた。
その妖は姿を自在に変える事が出来たらしいのだが、世代が進み妖の血が薄まるにつれてその能力は徐々に失われていったらしい。
先祖返りなのか、その力が俺に発現してしまった様だ。
それも自分で制御できない中途半端な形でだ。
この能力のせいで散々酷い目にあってきたので俺はこの体質の事が大嫌いだった。
道端の石ころになってしまったりなんてまだ可愛い方だ。
大学を留年して家に引きこもり気味になったのもこの体質のせいだ。
一度変身してしまうと元の姿に戻るまで丸一日かかる。
たまにもっと早く元の姿に戻る時もあるのだが、理由は良く分っていない。

話を戻そう。
俺はクシャミをしてしまった。
今はまだ目を閉じているが、この後目を開いて最初に見た物に変身してしまうのだ。
これが原因で出かけるのが怖くなって引き籠りになってしまった。
まぁ、家の中で変身したとしても元の姿に戻るのをじっと待つだけなので大して酷い目には合わないからその点は安心だ。
買い出し中とかでなくてよかった。
俺はゆっくりと目を開く。
「しまったぁぁぁ!!!」
俺の身体は右手に握られていたそれに変身していくのだった。

─────────────────────────────────────────
時計の針が18時を示す頃、彼女が仕事から帰宅する。
この可愛い彼女が幼馴染で同棲しているマユリだ。
「うう~雨に降られるとか最悪だよ~。今日は降らないって言ってたのに!」

雨でずぶ濡れになったマユリがワイシャツを脱ぎながらリビングに入ってきた。
相変わらず家の中では無防備だ。
お風呂上りなんかも下着姿でうろうろしてたりしてたりする。

「あれ~?アキラ居ないの?」
部屋の中をキョロキョロと見回して俺の姿を探している。
(あっ、ハイ。ここに居ますよ~!)
と床の上から呟くも彼女には聞こえない。
俺は今、変身してしまって畳みかけの洗濯物の山の中に紛れ込んでいる状態だ。
変身した対象が『動物』であったならまだ自由に動いたり出来るのだが、『物』だった場合にはその物に備わった機能でしか動くことが出来ない。
つまり今は洗濯物に変身してしまっているためにまったく身動きが取れないのだ。
声を出す事も出来ないのでただひたすらに変身が解けるのを待つしかない。

「おっかし~なぁ?絶対に居ると思ったんだけどなぁ。とりあえず先にお風呂入っちゃお。」
何か納得がいかない表情のまま、彼女は畳みかけの洗濯物の山の中から着替えを物色する。
「おっ、これにきーめたっ♪」
そう言って畳みかけの洗濯物の中から替えの下着を手に取るとお風呂へと向かったのだった。
(えっ、ちょっとまって・・・!)
不意に持ち上げられ、視界がグラグラと揺れる。
俺の身体は彼女の手に掴まれ脱衣所へと運ばれていく。
着替えを入れる籠にポイッと放り込まれると彼女は裸になり浴室の中へと消えていってしまった。
シャワーの音が聞こえてくる。

(こ、これはまずいですよ!!)
何事も無ければ明日の今頃には元の姿に戻っている予定だったのだが今回はちょっと困ったことになってしまった。
今までになかったパターンに俺は困惑を隠せない。
ただ、この後の展開を考えるてゴクリと唾を飲む。
いや、変身してるので唾とか出ないけどね。
俺は運が良いのか悪いのか彼女のパンティーに変身してしまっているのだ。
洗濯物を畳んでいる時にクシャミをしてしまい、最初に見たのがその時に手に持っていた彼女のパンティーだったとは。

変身中は意識ははっきりとしている。
どこが手でどこが足という感触ではないのだが、自分の身体が今どのような形になっているかの状態は手に取る様にわかる。
なんとも不思議な感触だ。

俺は彼女がお風呂から出てくる所をただただ、身じろぎ一つ出来ない状態で待つことしか出来なかった。
同棲してからしばらく経つが、彼女にはまだこの突拍子もない体質の事は打ち明けられていない。
不気味がられて俺から離れて行ってしまうのが怖くて仕方なかったのだ。
ただ突然居なくなっても心配をかけてしまうので、急に一日ほど家を空ける事が有るけど気にしないでとだけは伝えてはいた。

籠の中で彼女を待っている時間が非常に長く感じられる。
まるで初めてラブホテルに入って彼女がお風呂から出てくるのを待っている気分とでも言えばいいだろうか。
やがて浴室の扉が開き、バスタオルで長い髪を拭きながら歩く全裸の彼女の姿が現れた。
(綺麗だ・・・。)
一つ屋根のしたで健全な男女が一緒に生活している訳だから肉体の関係が無い訳では無かったが、明かりの下で見る彼女の身体はとても美しかった。

彼女の手がこちらへと延びてきて、小さく丸まった俺の身体をぎゅむっと掴む。
俺の身体はすっぽりと彼女の手のひらに収まってしまうくらいの大きさだ。
俺を掴んだ彼女の動きが一瞬止まる。
何か不思議そうな顔で俺を見ているような気がするが俺の変身が何か変だったのだろうか?

やっぱり気のせいだったみたいだ。
俺の身体は彼女によって簡単に横へと押し広げられる。
伸縮性のある生地となった俺の身体はびよ~~~んと引き延ばされて、反発するように元に戻ろうとしている。
俺の身体に空いた穴の中をスラッとした綺麗な足が通していった
上方を見上げると一糸纏わぬ彼女の秘部が丸見えだ。
今の俺はパンツなのだからこの後どうなるかはわかるのだが、まだ心の準備が・・・。

むにゅっ。
俺の心の準備とは関係なく、あっという間に俺の身体は引き上げられて彼女の身体にぴたりと密着する。
今の俺は人間ではなくただのパンティーだ。
ただの1枚のパンティーとなり彼女と一つになったのだ。

柔らかく伸縮性のある生地となった俺の身体は俺の意思とは関係なく彼女の下腹部を優しく包み込む。
きゅっと引き締まったウエスト、程よくボリュームのあるヒップの形も手に取る様に感じ取る事ができる。
じんわりと俺の身体にお風呂上りの火照ったマユリの体温が伝わってくる。
彼女の使い込まれたパンティーに変身した事もあり、これでもかと言うくらいに彼女にぴったりと馴染んでいる。
目の前には恥丘が盛り上がっていて、その下には割れ目が広がっている。
いや、目の前に広がっているというか顔面騎乗されて押し付けられているような状態が正しい。
彼女の身体から発せられる熱気というかフェロモンの様な香りがパンティーになった俺の身体の繊維の中にまで染み渡る。
ああ、これがパンティーになると言う事なのか。
自慢じゃないが、この世の中でパンティーになった人間なんて俺くらいなものだろう。

彼女の体温が温かい。
体温が伝わってきて、まるで俺の心の中まで温められているようだ。
マユリの身体を全身で感じていると俺が今まで感じていた喪失感の様なものが幸福感で上書きされていくのが自分でもわかった。
なんだろう・・・パンティーになることによって人間としての精神が物としての在り方に引っ張られているのかもしれない。
パンティーになったからパンティーとして穿かれることに幸福を感じているのか?
まぁ、今はそんな細かい事はどうでもいい。
この体質で散々酷い目に合ってきて恨めしくも思っていた。
天涯孤独となり、引き籠りとなった俺の事を気にかけてくれた彼女。
俺はそんなマユリのパンティーになって彼女に全身を委ね、全身でその温もりを感じている。
今まで何を悩んでいたんだろう。

初めてこの変身体質を受け入れられた瞬間だった。
元の姿に戻ったらこの体質の事を全て彼女に打ち明けよう。
そんな体質も含めてマユリに受け入れて欲しい。
果たして彼女は俺の事を受け入れてくれるだろうか?
もしも彼女が俺の体質の事を知ったら気味悪がって俺の元を去ってしまうかもしれない。
もうマユリと一緒に居られるのもこれが最後になるかも。
そう思うと変身が解けるまでの今だけはこうして彼女のぬくもりを全身で目いっぱい感じようと思う。

「う~ん、やっぱりアキラどこにも居ないなぁ・・・なんだかすごく近くに居るような気がするんだけどなぁ?」
(あ、うん。ここ!ここに居ますよ~!マユリの股間に張り付いてますよ~!)
彼女は昔から妙に勘が鋭い所があった。
かくれんぼしてもいつもすぐに見つかってしまい不思議だった。
ひょっとして気配でも探れるのだろうか。

そんな事を考えていたら急に何かが覆いかぶさってきて視界が暗くなる。
「よいしょっと!」
彼女がいつも部屋着にしているホットパンツを穿いたのだ。
パンティーになってマユリに穿かれている俺の身体はぴっちぴちのホットパンツの中へと完全に閉じ込められてしまったのだった。

分厚いデニム地が俺を彼女の身体へと強く押し付けてくる。
むぎゅむぎゅぅぅぅぅぅ。
「う~ん、最近ちょっと太ったかな?」
そんな彼女の声を聴きながら俺の身体はなされるがまま、彼女のお尻やアソコの割れ目に押し付けられて半ば埋もれるようになっていた。
密閉された空間に彼女の身体から発する熱気と匂いが今まで以上に充満していく。
ねっとりとした濃厚な空気でのぼせたかのように頭がぼ~~~っとしてくる。
時刻はまだ20時を過ぎた所だ。
変身が解けるまではまだ半日以上ある。
俺の身体はこの分厚いデニム地のホットパンツの監獄へと収監されてもはや逃げ出すことはできない。
とりあえず今は変身が解けてマユリの判決が下されるまで、目の前のマユリの身体をしっかりと受け止めようと思う。

───翌日夕方
そろそろ変身して丸一日が経とうとしていた。
今日はマユリの仕事は休みのため、ずっと家でゴロゴロしている。
「アキラ全然帰ってこないんだけどまた何処行っちゃったんだろう・・・。」
(あ、うん。俺はずっとマユリの側にいるんだけどね。)
彼女のパンティー生活もそろそろ終わりを告げようとしていた。
そろそろいつ変身が解けてもおかしく頃合いだ。
昨日からずっと暗闇のなかでずっとマユリの下腹部にはりついてパンティーとしての役目を全うしている。
途中で何度かトイレに行ったりもして、俺の身体にちょっぴりおしっこの臭いが染み込んだりもしたが彼女の名誉のために深くは追及しない。
また若いだけあって、あそこからそれなりにおりものも出るのだが俺は全身で受け止めて見せた。
彼女の体液がパンティーへと変身した俺の身体の内部へと染み込み、俺の身体を浸食してくる感触に興奮すら覚えていた。
汚されることに興奮するとか、俺ってマゾだったのか?
と思わなくもないが、パンティーに変身したことによって精神がパンティー寄りの思考になってしまっているのだと半ば無理やり納得した。
人間の姿に戻ったらきっと思考も元に戻るだろう・・・戻るよね?

身体が少しムズムズしてきた。
元の姿に戻る兆候だ。
ショートパンツの中で元の姿に戻ったらどうなるんだろう・・・。
ショートパンツがはじけ飛ぶ姿を想像してちょっと怖くなった。
そんな時、彼女がソファーから立ち上がりトイレに駆け込んだ。
便座の蓋を上げてくるりと後ろを振り向いてパンティーに手をかけてた丁度その時だった。
俺の身体が元の形へと姿を変えていく。

先ほどまで普通に穿いていたパンティーが突然グニャーっと未来から来た液体金属のサイボーグよろしく変形する。
変形して人の形になったかと思うと、目の前で俺本来の姿へと戻ったのだ。
下半身すっぽんぽんで便座に座ろうとしかけた体勢のまま、突如目の前に現れた俺の姿に口をパクパクとしている。
それは誰でもびっくりして声も出ないだろう。俺でもびっくりするわ。
尿意を大分我慢していたのだろう。
俺の前でそのまま便座にストンと腰を降ろすと勢いよくシャーーーーーっと俺の目の前で放流が開始されてしまった。
やがて勢いが途切れ、トイレという個室に静寂が訪れる。

「や、やぁ。マユリ。」
強烈な右ストレートが俺の頬に突き刺さった。

───言い訳タイム
それから俺は正座の姿勢で自分の体質の事について正直に彼女に打ち明けた。
まぁ、目の前で変身する所を見たのだから信じない訳にはいかなかった。
「ふ~ん、でどうしたいの?」
マユリが俺に向かって冷たく言い放った。
「さっきも言ったが、俺はクシャミをすると最初に見た物に変身してしまう化け物なんだよ。
事故とは言え昨日からマユリのパンツになって穿かれていたんだぞ。気持ち悪いだろ?
マユリが別れると言うなら俺はそれでいいと思う。」
「で?」
「でって?」
「アキラはどうしたいの?その辺な体質のせいにして私と別れたいの?」
「俺は・・・俺はマユリと別れたくなんてない!これからもずっと一緒に居たいに決まってるだろ!!」
彼女は急にニッコリとほほ笑んだ。
「ならよし!」
「天使かよ・・・。」
俺は思わず泣いてマユリを抱きしめていた。

「ついでだから言っちゃうとね、私も普通の人とちょっと変わった能力?直感みたいなやつがあるんだ。
なんとなくなんなんだけど、ほんのちょびっとだけ、人の気配というか、気持ちが伝わってくる感じかな?
きっとアキラのご先祖様みたいに妖の血が混じってるのかもね。」
「だから昔からかくれんぼとか直ぐに見つかっちゃったのか・・・。」
「人の心なんて打算的で自分勝手で醜くてね。それで人間不信になりかけてた時にアキラに救われたのよ。
こんなに裏表の無い、心の優しい人いるんだ~って。だから私はアキラから離れるつもりは無いわよ。
ちょっぴりHなんだけどね。」

そんなこんなでそれからも俺はマユリとの生活を続ける事となった。
マユリに教えてもらったのだが、能力を鍛えればある程度制御できる様になるらしい。
彼女も他人の心が聞こえない様にシャットアウト出来ないかと試行錯誤していたら出来るようになったようだ。

それから俺達は自分の能力を制御できる様に頑張った。
マユリの休みに合わせて俺は自分から変身を繰り返すことで漸くコツを掴んだのだった。
相変わらずクシャミが変身のトリガーのままだけど、変身解除については1日待たずにいつでも好きな時に戻れるようになった。
もう外出するのも平気なくらいには引き籠りは回復していた。
マユリも今では相手に触れた状態で心を澄ませば心の声をかなりクリアな感じで聴くことが出来るようになっている。
だから物に変身した俺の声を聞いて会話することも今では可能だ。

夜に部屋でまったりとしていると、彼女がティッシュで俺の鼻をこちょこちょとくすぐってきた。
「へくちょーい!」
思わず大きなクシャミが出る。いつもの癖で目を閉じたままにしているとマユリが声を掛けてきた。
「目開くのちょ~っと待ってね♪」
彼女が立ち上がる音がする。
「はい。目を開いてもいいよ~♪」
そう言われて目を開くとそこにはスカートを捲り上げてパンティーを俺の目の前に見せつける彼女の姿が有った。

「へっ?」
俺の身体は目の前にある物へと姿を変えていく。
そして、ふわり・・・と先ほどまで俺が座っていたソファーの上に落下した。
俺は彼女の穿いていたパンティーに変身したのだった。

「ふふふっ、マユリちゃんのショーツでした~!」
からかう様に声を掛けてくる。
彼女のパンティーになるのは最初のあの日以来だな。
俺は思わずあの日の事を思い出してしまう。

彼女の手がソファーの上の俺の身体を持ち上げてマジマジと見てくる。
「本当にそっくりだよね・・・って!?!?」
そこで俺はマユリの顔が真っ赤に染まっているのに気づいた。
(あっ、心読まれた?パンティーになってまた穿かれたいって思ったのバレた?バレてるよね?ダメ・・・かな?)

マユリが小さな声でつぶやく。
「べ、別にダメじゃないけど・・・。」
そう言うと、彼女は今まで穿いていたパンティーを脱ぎ去り、俺に足を通してくる。
ゴクリッ。
彼女のお股が凄い迫力で目の前に迫ってくる。
そして俺は再びパンティーとなり彼女に穿かれたのだった。
(今日もプリっとしていて可愛いお尻だ。毛も薄くて、ビラビラも控えめ。臭くもなく、むしろくらくらする程いい香りだ。ずっと穿かれていたいくらいだ。ハァハァ♪)
「ちょ!実況中継するな!ショーツになって穿かれて興奮するとか変態かっ!!何よ、むしろ汚して欲しいって!!」
(やばい、俺の心の声が漏れすぎ・・・。)
「しょうがないわね、それじゃしばらくこのまま穿いてあげてもいいわよ・・・。」
(マユリも満更でも無いんじゃ?)
そしてその日から日々のエッチに変身プレイという物が加わったのだった。

寝室に有るのはマユリの姿のみ。
彼女はベッドに仰向けになって、彼女の細い指先を自分のパンティーへと這わしている。
パンティーには既に愛液の大きな染みが出来あがっていた。
俺の身体の中にマユリの愛液が染み込んでくる。

彼女の指先が俺の身体を割れ目へと押し当てると、奥からさらに愛液が溢れてきて俺の身体を浸食していく。
(マユリの愛液が染み込んできてもう身体の中までグチョグチョだよ~。
それにそんなに深く押し込まれたらマユリの中に俺の身体が埋まっちゃうよ・・・。)
変身中は身動きがまったく取れないためマユリの成すがままがままであるが、俺が心の中で実況中継している内容は全部彼女に筒抜け状態である。
俺が興奮するとそれが彼女にも伝わり、彼女をより一層興奮させることとなる。
指先の動きが撫でる動きから割れ目に押し込むような動きに切り替わる。
俺の身体はグリグリと指先に押し込まれ、彼女の内側へとめり込んで行く。
(マユリの中、熱くてヌルヌルしてて気持ちいいよ。ああ、いっその事全身で飛び込んでしまいたいくらいだよ。)
そんな俺の声に反応したのか、マユリはベッドの下の引き出しを漁ると玩具を取り出した。
「今度はこれに変身してみる?」
そう言って俺にバイブを見せてくる。
俺は変身を解除する。
変身解除はもうお手の物だ。
元の姿になった俺の顔は彼女の愛液でべちょべちょになっていた。
「ふふふ、顔がべちょべちょだね。」
俺はまた鼻をくすぐってクシャミをするとマユリが目の前に差し出したバイブへと変身したのだった。

物に変身すると、やっぱり心がその姿形に引っ張られる気がする。
先ほどまではパンティーだったが、穿かれる事、汚される事に喜びを感じてしまっていた。
まぁ、女の子のパンティーになって穿かれたいって願望が変身前からちょびっとくらいは有ったかもしれないが。
バイブに変身した今ではマユリの中に入って彼女と一つになりたいという願望が込み上げてくるのが分かる。
彼女の秘部の中はどんな感じだろう。
ピンクの洞窟の中に呑み込まれる想像するだけでもうビンビンだ。
まぁ、俺の形が最初からピンピンな訳だけどね。
俺の興奮がマユリにも伝わっているらしく、俺を持つ手に力が入る。
「それじゃ・・・行くよ?」
バイブになった俺の先端が彼女の割れ目にぴとっと押し当てられると彼女の熱い体温が伝わってくる。
つぷっ・・・ジュポッ!
俺の身体は一気に彼女の奥まで飲み込まれ視界が暗闇に奪われる。
(ここがマユリの中か・・・熱くてヌルヌルしてて俺の身体をがっちりと咥え込んでくるよ。)
「もう・・・だから実況はいいから!」
そう言うとマユリは俺の身体を持った手を前後させる。
俺の身体は彼女の柔らかくて熱い肉壁を奥深くまで押し広げては引き抜かれる。
何度も何度も彼女の粘膜の中を行ったり来たりを繰り返す。
(そう言えば俺はバイブだったな・・・。)
「えっ、ちょっとまって!」
俺はおもむろに自分の身体をブルブルと震わせたのだった。
初めから機能として備わっていれば変身後に動かす事が出来るのだ。
ブブブブブ・・・。
くぐもった振動音が彼女の中から部屋の中へと響いている。
彼女の中で暴れる俺の身体を押さえつけるかのように締め付けが一気に強くなる。
「んんっ・・・一人でする時よりもずっと気持ちいいよぅ♪」
マユリの充血した膣肉がより一層俺の身体を押しつぶすかのように押さえつけてくる。
(マユリっ!マユリっ!!)
俺は変身しているため射精する訳ではないのだが、精神的に絶頂に達したのだった。
精神的な絶頂がマユリにも伝わると、彼女も一緒に絶頂へと達したのだった。

「ハァ・・・ハァ・・・・こんなに感じたの初めてだよ♪」
あそこに刺さったままの俺に肩で息をしながら話しかけてくる。
「変身したアキラを私の中に入れちゃってるんだよね・・・今更だけど私達って凄い事してない?」
(ああ、彼氏をアソコに突っ込んでよがってるとか変態だよね!)
「それアキラが言うの?彼女のあそこの中に全身押し込まれていつも以上に興奮してるの伝わってきたよ?」
(まぁ、好きな女の子のアソコの中に全身で入るとか興奮しない方がおかしいよ。)
「ふ~ん、それじゃまだまだ私の中に居てもらおうかしら?」
(お手柔らかにお願いします。)

変身を解いたのは翌日の昼頃だった。
何度も絶頂に達したマユリは俺をアソコに入れたまま寝てしまったのだ。
「あははは、アキラったら顔がガビガビになってるよ!」
「まったく誰のせいだと思ってるんだよ!!」

そんなちょっと変わった二人のお話。