「おはよう~♪」
 朝、家を出てすぐの所でご近所の年上のお姉さんが声を掛けてきた。
 彼女は近くの豪邸に住んでいる人で、お嬢様学校に通う女子高生だ。
 3年生で生徒会長をしてるらしい。
 凄く清楚で凛とした感じの素敵な人だ。
 「おはようございます。」
 毎朝よく顔を合わせては挨拶だけするだけの関係だ。
 でもそれだけで一日が良い気持ちで始められる。
で、僕はと言うとまぁ普通の家庭の普通の男子中学生だ。
 残念ながら身長は低くて背の順だとクラスでは一番前だ。
 顔は悪くは無いんだけどかわいい系で低身長も相まってよく女の子みたいとバカにされる。
 見た目はそんなんでも思春期真っ只中なのもHな事には普通に興味がある。
 近所の美人な年上のお姉さんに憧れと妄想を膨らますのはしょうがない。
それは置いておいて、自分には変な能力(?)が有るのかもしれない。
 人に言ってもお前何言ってんの?って言われそうだし、証明する方法も無いので誰にも言ってない。
 どんな能力かと言われると説明が難しいのだけれどどうも人の見ている夢に入り込むことが出来る・・・気がする。
 自分自身どんな夢を見ていたかなんてほとんど覚えていないのだけれど、何となく人の夢なんじゃないかと感じる時だけは何故か朝起きてもしっかりと覚えていた。
 一度友達の夢っぽい所に遭遇したので学校でそれとなく夢の内容を聞いてみたのだが、驚いたことに内容は一致していた。
夢なんて自分では制御できないものなので遭遇する他人の夢は決して良いものばかりでは無かった。
 テレビでホラー番組をやっていた日なんてホラーな夢に遭遇して死ぬほど怖い思いをした。
 こんな能力なんて無ければよかったと最近まで思っていた。
一日の生活が終わり今日も布団へと入る。
 いい夢もあれば悪い夢もある。
 まるでガチャの様なものだとつくづく思う。
 今日も変な夢に遭いませんように・・・。
 僕は毎日祈る様に眠りに着いた。
~~~夢の中~~~
 気が付くと見た事のない部屋の中に居る。
 僕はここが他の人の見ている夢の中であると直感で分かった。
 目の前には朝によく出会うあのお嬢様が立ってこちらを見つけていたのだ。
 彼女は俺の目の前に来ると急に僕をギュッと抱きしめてきた。
 頭二つ分ほど身長が違うため丁度彼女の胸に顔を押し付けられる。
 「ゆっくん、今日も会いたかったよ~♪」
 僕は急な出来事にどうしていいのか分からずにただ茫然と抱きしめられていた。
 彼女から良い匂いがする。
 夢の中だというのに暖かさも感じる。
 かなり現実そっくりに再現されている。
 今まで他人の夢に入った時には無かったことだ。
ゆっくん?僕の名前はユキノリだからゆっくん?
 名前は言ったことあったけど、ゆっくんなんて呼ばれるほど親しい間柄でもない。
 彼女が僕の事を抱きしめてくる事を考えると、彼女の夢の中ではそう言う関係なのだろう。
 世の中には自分の夢をコントロールできる人が居るらしい。
 ひょっとして彼女はそんな人なのかもしれない。
 自分の夢の中に僕という存在を作り出していたのだろう。
 今日も会いたかったって事はきっと何度も僕が登場していたと思われる。
 それもかなり親しい間柄の設定の様だ。
 だが、今日の僕は作り物の僕ではなくて実際の僕が入り込んでしまっている状態なのだ。
 「ねぇ、ゆっくん♪今日も一つになろうね。」
 僕はあまりの展開でどう反応すればいいのか分からず、とりあえずコクリと肯いた。
 「じゃぁ、お風呂で洗いっこからね♪」
 彼女がそう言うと急に場面が部屋から浴室へパッと切り替わった。
 夢の中だから何でもありなんだろうけどさ・・・。
彼女は着ていたワンピースを脱いで下着になっていた。
 「ほら、お姉さんが脱がしてあげる♪」
 恥ずかしがる僕を嬉しそうに彼女が脱がせていく。
 やがてパンツも脱がされ丸裸にされてしまった。
 「うへへへ、ゆっくんは今日も可愛いなぁ・・・♪」
 すると僕の身体が自然と動いて口から勝手に声が出た。
 「サツキお姉ちゃん!大好き~♪」
 自分の身体が自分でコントロール出来ないのだ。
 まるで誰かに操られている様に勝手に動く。
 そんなことが出来るのはこの夢のオーナーである目の前の彼女だけだ。
 彼女の願望のままに僕はそれを演じさせられる。
 裸で下着姿の彼女と抱きしめ合う。
 彼女の立派な胸の谷間に顔を埋めた状態でヨシヨシと頭を撫でられる。
 「うふふ、お姉ちゃんも大好きだよ~♪食べちゃいたいくらいに・・・まぁ、この後食べちゃうんだけどね♪」
 ああ、僕食べられちゃうのか・・・。
 初体験は近所の綺麗なお姉さんの夢の中なの?
 僕のドキドキが止まらない。
 このお姉さんはいつもどんな夢を見ているのだろう。
 現実でお姉さんの顔をまっすぐ見られないかもしれない。
お姉さんが下着も脱ぎ、一糸纏わぬ姿となる。
 それをまっすぐ見ていると彼女が耳元でささやく。
 「ゆっくんのエッチ♪」
手を引っ張られて浴室へ入るととても広い豪華な浴室だった。
 彼女の家が再現されているのだろうか。
 家の狭いお風呂とはまったく別物だった。
 泡立ちの良いボディーソープでお互いに洗いっこした。
 彼女がスポンジで僕の息子を綺麗に洗ってくる。
 綺麗な顔がニヤニヤしてて台無しだ。
 僕も彼女の身体を綺麗にしてあげる。
 ボディーソープを手に付けるとそのまま彼女のおっぱいを手で揉みしだいていた。
 勝手に身体が動くのだから仕方がない。
 「ゆっくん、がっつかないの♪」
 この人は自分でやらせておいて何を言っているのだろうか。
 二人で洗いっこが終わるとまた場面が変わり先ほどの部屋へと移動していた。
 お互いにバスタオル一枚を巻いているだけだった。
ベッドに座る彼女が僕に声を掛けてくる。
 「ほら、こっちに来て~♪」
 「うん♪」
 彼女に言われるがままに身体が勝手に動き彼女の前に移動する。
 「今日はどうしよっかなぁ・・・。」
 何やら今日のプレイを考えているようだ。
 「よし、決めた!今日はゆっくんのママになるわ!」
 今日はママになるらしい。
 まったくもって意味がわかんない。
 バスタオルを取ると彼女は僕の上半身を抱えるようにして胸元に引き寄せた。
 むぐっ・・・。
 僕の顔はたわわな彼女のおっぱいに埋もれた。
 口に乳首が押し込まれる。
 自然と僕の口がチュパチュパと動きだした。
 口の中に母乳が溢れ出してくる。
 「うふふ、元気な赤ちゃんね。こっちもの方も。」
 そう言うと彼女の手が僕の下半身に伸びてきて弄るのだった。
 「あっ・・・あっあっ!!」
 ドピュッ!
 僕は初めての刺激にすぐに果ててしまったのだった。
「そうだ、良い事思いついたわ!折角夢の中だし・・・。」
 (ん?今夢の中だしって言った?やっぱり夢の中って認識してるんだ・・・。)
 そんな事を考えていると彼女は立ち上がって座っている僕を跨ぐような形で股間に僕の顔を押し付けてきた。
 「ほら見て。今からここでゆっくんを丸ごと食べちゃいまーす♪」
 指で秘部を広げて奥まで僕に見えるように見せつけてくる。
 ピンク色の粘膜がヒクついているのが分かる。
 僕は思わずゴクリと唾を飲んだ。
 片手で頭を押さえられ、押し広げられた秘部へグリグリと押し付けられる。
 「んんっ・・・♪」
 クリに擦れて気持ちいいのか彼女の口から声が漏れていた。
 愛液が溢れてきて僕の顔は既にヌルヌルだ。
 やがて僕の頭は彼女の中を押し広げていき、やがてその中へとすっぽりと嵌り込んだ。
 「!?」
 急に視界が暗くなり頭全体が柔らかい粘膜に包まれたのだ。
 息は・・・普通に出来る。
 ここは彼女の夢の中だ。
 この世界が夢と認識している彼女にとっては何でも思い通りに出来る世界なのだ。
 現実世界ではありえない事でもこの夢の世界なら自由自在だろう。
 で、僕の頭は彼女の割れ目の中へと呑込まれてしまった。
 「ああっ、ゆっくんが私の中に入ってきた~!もっと奥まで入れてあげるね♪」
 そう言うと彼女はさらに腰を降ろしてきたのだ。
 肩に熱くて柔らかい感触が伝わると一気に腰まで彼女の中に埋もれる。
 「はぁ・・・はぁ・・・。このまま私の中にぜ~んぶ入れてあげるね♪」
 彼女はさらに腰を降ろしてきて僕の身体は彼女の中へと全身すっぽりと飲み込まれてしまったのだった。
 今僕の身体は彼女の子宮口を通り抜け、完全に子宮の中へと呑込まれてしまった。
 暗くて狭い所に閉じ込められてしまった訳だけど不安は無かった。
 暖かくて柔らかくて、彼女の血流の音が聞こえてきて安心する空間だった。
 「ねえ、ゆっくん。私の中はどう?気持ちいいでしょ?」
 子宮の壁が触手の様に蠢き僕の身体を愛撫してくる。
 全身に絡みついては僕を執拗に僕を責め立てる。
 僕は今まで体験したことのない刺激にまた直ぐに絶頂を迎えてしまった。
そこで僕は突然夢から弾き出されてしまった。
 彼女が目を覚ましたのだろう。
 普段見かける清楚な彼女はきっと猫を被った偽りの姿。
 夢の中の彼女が本来の素の彼女なのだろう。
 それにしても凄い夢だった・・・。
 ふぅ・・・。
 僕は朝から抜いた。
───登校時間。
 朝家を出るとまた彼女に会った。
 「おはよう♪」
 いつもと変わらず優しい笑顔で声を掛けてくる。
 彼女は猫を被っている。
 夢の中の彼女が素の彼女。
 昨晩の夢の記憶が頭をよぎった。
 「おはよう。サツキお姉ちゃん。」
 しまった!つい夢の中の気分でお姉ちゃん呼びしてしまった!
 僕は慌ててその場を走り去ったのだった。
「えっ、ゆっくん・・・?」
 走り去る僕の背中をまるで玩具でも見つけたかのように彼女が眺めていたことに僕は全く気付いていなかった。
