社会人になってからまともな休みも取れなかったが担当のプロジェクトが一息ついた頃、やっとまとまった休暇を取ることが出来た。
季節は初夏に差し掛かっていた。
昔から気になっていたあの夢についてはっきりさせたくて旅に出ていた。
目的地は祖父の育った山奥の集落。
今となっては廃村となり誰も住んではいない。
子供の時に連れて行ってもらった時はまだ何家族かが暮らしていた。
今では村に続く道路も整備されておらず、バイクでしか行くすべは無かった。
この季節になると決まって同じ夢を見る。
山間の小さな神社の境内で麦わら帽子をかぶり、
白いワンピースを着た一人の女性が笑顔で手招きしている。
子供の頃の記憶なのだろうか、それとも何かあるのか。
10年ほど前に爺さんが体調を崩したのをきっかけに住み慣れた山奥の村を後にしてうちで同居している。
「そうか、そうか。コレを持っていくとええ。」
出発する前に爺さんに夢の事を言ったら、とても懐かしそうな顔をしながら飴玉をくれた。
最後に人を見かけてから何時間くらい走り続けただろうか。
人里からかなり離れた山奥、手入れもされずボロボロになった道をひたすら走り続けて数時間。
もう少しで日が暮れようかという頃、ヘトヘトになりながら目的地に到着した。
既に朽ちかけた家も何件か有ったが、爺ちゃんの育った家は寝泊りする分にはまだ健在だった。
バイクに積んできた寝袋を広げる。
長旅で疲れていたので、自分でも気づかないうちにすっと眠りに落ちていた。
不思議と怖さや寂しさといったものは感じなかった。
───そしてまた彼女の夢を見た。
いつもはぼんやりとしていて映像だけの夢だったが、この日に限っては色鮮やかに、そしてはっきりと彼女の声が聞こえる。
「よく来てくれた。待っておったぞ・・・。」
朝、目を覚ますと家の前の小川でさっと顔を洗い、村の中を探索に出かけた。
ポケットの中には爺さんにもらった飴を持って。
探索を始めてすぐに小さな神社があるのが目に入った。
まさに、夢で見た神社だった。
ただ、夢で見た神社ではあったが草は生い茂り、石灯篭は倒れ荒れ放題になっていた。
なぜか居ても立ってもいられなくなり荒れ果てたの神社の片付けを始めていた。
片付け始めてから数時間、ようやくひと段落ついた頃お社の縁側で一休みすることにした。
───木々の枝が風で揺れる音が心地良い。
そしていつの間にか眠りに落ちていた。
まどろみの中、気が付くと弾力のある膝枕が心地良い・・・。
「くぁwせdrftgyふじこlp !!」
驚きの余り声にならない声を上げて、飛び起きてしまった。
目の前には、いつも夢で見た彼女があの姿のままで座って微笑んでいた。
れれれ冷静になれ・・・これは罠だ。
大きく深呼吸をして、思考を巡らせる。
人里離れた山奥の廃村に普通に考えて人がいる訳がない。
しかも美人で膝枕サービスなど有ろうはずもない。
これは夢か幻、あるいは妖の仕業に違いない。
「夢でも幻でもなければ、妖でもないわい。」
彼女はちょっと不機嫌そうにほっぺたを膨らませるとこう言った。
頭の中を読まれた・・・!?
さらに驚き、思考が停止する。
言葉を失った自分と彼女の間にしばらくの沈黙が流れる。
その時、ふとポケットに爺ちゃんに貰った飴玉を入れていたのを思い出し、一つ取り出すと自分の口に放り込んだ。
それを見ていた彼女は、言葉にこそ出さないものの目をキラキラと輝かせ物凄く物欲しそうなオーラを放っていた。
「た、食べる?」
聞くまでも無いとは思ったが、飴玉を舐めながら恐る恐る聞いてみる。
うんうんと大きく首を縦に振っている。
「それじゃ、あげるからちょっと待っ・・・」
言い切る前に彼女は飛び上がると俺の両頬に手を当て、不意に唇を重ねてきた。
そして舌を絡め、口の中から飴玉を上手に奪って行った。
奪った飴玉を舐めながら彼女はうれしそうに微笑んでいた。
しばらくして冷静さを取り戻すことができた俺は、彼女の事を色々聞くことができた。
何でも、昔からこの地で山々を守る神として祀られてきた存在らしい。
人が住まなくなり山として認識されることが無くなると徐々に力を失いつつあったと。
普通だったら絶対信じない所だが、何故かその時はすんなりと受け入れてられた。
「お前さんには世話になったな。お陰で少し力を取り戻すことが出来たわい。
何か礼をしたいが、お前さんの望みは何じゃろうか。」
そう言うと彼女は俺の額に自分の額をそっとくっ付けると、目を閉じて何やらぶつぶつ言っている。
先ほど自分の考えが読まれたことを思い出したが、彼女の綺麗に整った顔が目の前にある。
先ほど触れた艶やかな唇が目の前にある。
彼女の肢体から発するフェロモンにも似た香りに包まれる。
頭の中では離れようとしたが、体は決して離れようとはしなかった。
やばい、マジやばい!これ絶対に頭の中を覗かれてる!!
彼女いない歴=年齢の健全なシュリンカーフェチの年頃の男の頭の中なんて覗いてもあんな事や、こんな事や、そんな事しか入ってないのに!!
しばらく沈黙が続いたが、彼女の頬が徐々に赤く染まりプルプルと震えている。
そして彼女は赤ら顔で俺の目を見て言い放った。
「変態じゃー!変態が出たぞー!」
俺は間髪入れずにこう言い返した。
「変態じゃないよ。仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ」と。
「まぁ、それも良かろう。」
彼女は俺の目をまっすぐに見ると何かぶつぶつと唱え始める。
すると彼女の身体がまぶしく輝き始める。
目眩にも似た感覚に襲われ、そして意識が遠ざかっていった・・・。
────────────
「お前さんよ、そろそろ起きぬか。寝たままだと礼もできんでの。」
遥か上方からの声にようやく意識を取り戻す。
声の方を見上げると彼女の恥ずかしそうにした顔が見える。
見える・・・見えるが超でかい!
さっきまでは自分と同じくらいの身長だったのにちょっとしたビルくらいある。
「お前さんのストライクゾーンど真ん中の7cmくらいに縮めたでな。」
「ガタッ、キタコレ!」
あまりの展開に椅子も無いのにガタッとか口走る。
「ずいぶん長い間、山の神として奉られてきたがこんな願いをされるのはさすがに初めてじゃわい。さて、どうしたものかの。」
そう言うと先ほどまでの恥ずかしそうな顔は消え、少し真剣な面持ちになる。
彼女は座ったまま、その大きな両手で俺の体をそっと包み込むと顔の前までゆっくりと持ち上げた。
───いや実際には俺が小さくなってるんだが。
彼女は白いワンピースを着ているが、その上からでも魅力的な肢体をうかがい知ることができた。
くびれた腰からボリュームのある胸の前を通り過ぎ、次に目の前には彼女の大きな顔が広がった。
透き通るような白い肌、艶やかな唇───
その唇から漏れ出る甘い吐息が体にかかる。
目の前の光景とこれから繰り広げられるであろうことに期待と興奮し、思わずゴクリと唾を飲みこんだ。
彼女は何も言わずに俺を自分の唇の前まで寄せる。
そしてゆっくりとゆっくりと唇に押し付けた。
視界は彼女の唇で覆われ、身体が軽く沈み込む。
やわらかい・・・。
俺は応えるように彼女の唇を愛撫するように撫でまわした。
すると彼女はビクッと反応すると、今度は舌を出して俺の顔面をペロッと一舐めした。
「服が邪魔じゃの。」
彼女は器用に指先を使い俺の服を脱がし始めると、抗う事もできずあっという間に脱がされてしまった。
そして大きく舌なめずりし、口を大きく開いたかと思うとおもむろに俺の上半身をパクリと咥え込んでしまった。
口腔内ではまるで飴でも舐め回すかの様に、それでいて優しく舌がうごめく。
翻弄され続けること数分、身体中唾液にまみれてべとべとになっていた。
俺を咥え込んでいる唇の隙間から入る光に照らされて、一つの生き物のように蠢く綺麗なピンク色をした巨大な舌とその先に続く暗い洞窟が口を開けていた。
「被食属性は無いのか・・・残念じゃの。」
───何か聞こえた気がしたが、敢えて聞こえなかった振りをした。
彼女は片手で器用に胸元をはだけると、その豊満な谷間に俺をそっと挟み込んだ。
「お前さん、好きなんじゃろ?ほれほれ。」
そう言うとたわわな乳房に手を当てて、左右から寄せるように揉みしだいた。
「うぷっ・・・うぷぷぷ」
左右から巨大な、そして軟らかい肉の塊が押し寄せる。
彼女の唾液で濡れた俺の身体はその谷間で蹂躙される。
さっきよりも彼女がノリノリなのは気のせいなのだろうか・・・。
胸の谷間では彼女の身体が発する熱気と体臭で満たされていた。
もちろん体臭と言っても不快なものではない。むしろ心地いい。
熱気と匂いにあてられて思考が鈍る。
頭だけ出すような形で、その柔らかくそして激しく押し寄せる肉塊に翻弄されつづける。
彼女の顔も心なしか上気しているような気がする。
ふと彼女の手が緩んだ瞬間、唾液にまみれた俺の身体は抵抗を失い、ニュルっと下に滑り落ちてしまった。
「うわわわわわっ」
結構なスピードでワンピースの中を滑り落ちて行く。
胸から腹部、そして下腹部へと。
一瞬の出来事だったが、彼女が服の上からそっと押さえつけてくれたので地面に落下することなく、おへその辺りで何とか止まることができた。
「お前さん、せっかちじゃの。そっちの方が好きなのかえ?」
彼女はワンピースの裾をたくし上げ、裾の方からおへそを覗き込む形で意地悪げに声を掛けてくる。
上空には彼女の少し上気した艶めかしい笑顔。
そして足元にはレースのあしらわれた純白のショーツが初夏の日差しに照らされて輝いていた。
「下に降ろしてもらえるかな?」
さっきまで彼女にされるがままだった俺はワンピースの裾を捲り上げて上空から覗く彼女に向ってそう言った。
すると彼女は俺が何をしたいのか読み取ってくれたようで俺の身体を優しく持ち上げると軽く口づけし、そっと足元へと降ろしてくれた。
そして彼女は仰向けに身体を横にした。
「ほれ、小さくなって女の子の身体を探検したかったんじゃろ?
思う存分好きなように探検するがよいぞ。
まぁ、女の子という歳でもないがの。」
両側には自分の身長の2倍は有ろうかという高い壁が立ちはだかる。
改めてその色白の肌に触れてみるがスベスベしており柔らかい。
ただ、初夏の日差しで少し汗ばんでいるようだった。
彼女からはワンピースの裾に隠れる格好になっているため、自分がどこにいるのかは見えていない。
「お前さん、くすぐったいではないか」
太股の内側に触れた時、彼女の身体はピクンと反応した。
巨大な肌色の壁に囲まれたその通路の上空には白いワンピースが覆いかぶさり屋根を形成していたが、ワンピースの生地を通して日の光が漏れきているためその空間は決して暗くは無かった。
奥に進む程に通路の幅が狭くなる。
そして突き当りまで来ると、先ほど見えたレースの付いた純白のショーツが眼前に広がる。
その白い生地に触れるか触れないかの所まで近づくと、俺は大きく深呼吸をした。
汗とアンモニア臭、その布の向こう側に待ち構えているであろう大きな花弁から発する女体独特の匂いとが混ざり合い鼻腔を、そして肺を一杯に満たす。
後で聞いてみて分かったことだが山の神と言えども人の姿で実態化している時には力こそ使えるものの、汗も掻くし、お腹も減るし、何ら普通の人と変わらないらしい。
俺はその匂いの出所に思わず顔を押し付けると彼女の身体はまたピクンと跳ね上がり「ンッ・・・」と言う声が漏れた。
身体全体をその中央部に何度も擦り付け、布一枚隔てた向こう側にあるものの形を全身で感じ取る。
しばらくそうしている内に、そこは徐々に熱気と湿り気を帯びつつあった。
気が付くと彼女は膝をくの字に曲げて少し持ち上げると、太股の内側をくっ付けては擦り合わせる様に動かしていた。
「さてと・・・。」
そう言う俺はまだ見ぬ秘境を探検するべく、太股の付け根───
ショーツのクロッチの部分に手を掛ける。
彼女の身体とショーツの間に隙間を作ると身体を滑り込ませる。
ショーツの中まで光は届かず、暗くてよく見えなかったため手さぐりで進む。
すると程なくしてその熱気と湿り気の出どころである花弁にたどり着いた。
花弁と花弁の隙間はヌルヌルとはしていたが、ぴっちりと閉じられており小人の力では押し広げるには至らずしばらく悪戦苦闘していた。
「お前さん、あんまり焦らさんでくれよ。
お主を迎え入れたくて疼いておるんじゃから。」
そう言うと彼女はショーツをスルスルと脱ぎ捨て両手の指で彼女自身を開き、俺を招き入れる格好を取ってくれた。
その花弁の奥のピンク色の内壁が日の光に照らされぬらぬらと蠢くのが見える。
俺はごくりと唾を飲み込むとその開かれたピンク色の洞窟へとついに足を踏み入れる。
両方の手を突っ込んでは空間を作り、そして頭、肩、胸、腰と徐々に洞窟へと身体を捻じ込んでいく。
時折ぎゅうぎゅうと波打ち、洞窟自体が収縮する。
腰まで入った所でぬるぬる滑って立ち往生していると、焦らされて我慢しきれなくなったのか彼女が足を指で押してきた。
「お前さん、そのまま奥まで!」
彼女の指を足場にして一気に奥まで滑り込む。
頭の先から足の先まですっぽりと彼女の奥深くまで入り込む。
先ほどまで開かれていた花弁はもう帰さないとでも言うかのように様にぴっちりと閉じられていた。
彼女の中は、暗く、熱く、ヌルヌルしていて時折締め付けてくるがそれでも不快感は無かった。
ザーッという血液の流れる音が不思議と安らぎを覚えてくれる。
彼女はというと、秘所に俺を咥え込んでいるだけで気持ち良いらしく、先ほどから恍惚とした表情で時折ピクンピクンと体を震わせていた。
「ンンッ・・・ンンッ・・・」
それに合わせて時々襲ってくる強い締め付けが俺を揉みくちゃにしていた。
「グエッ・・・グエッ・・・」
どれ程の時間をそうしていたのだろうか・・・。
満足した俺がそこから抜け出す頃には日も落ちかけており薄暗くなっていた。
実際には何度か出ようとはしたが、その度に彼女の指に押し戻されては彼女の一番奥の突き当りまで戻されていたんだけど。
彼女も十分満足した様子で、肌もテカテカしているように見える。
俺もこの状況を十分堪能し、大満足だった。
──────────
「で、そろそろ元のサイズに戻してほしいんですけど・・・」
すると彼女は恥ずかしそうにモジモジしながらこう言った。
「実はちょっと癖になってしもうてな。もう少し付き合ってたもれ。」
…FIN