〇〇しないと出られない部屋

世界各地にダンジョンが出現したのが10年ほど前だ。
ダンジョンに出現するモンスターを倒すと稀少なアイテムなどをドロップする事が分かり、ダンジョン探索を生業とする人達も現れ始めた。
浅い階層で出現するモンスターは比較的弱く、高校生等が週末にお小遣い稼ぎをする姿もよく見かける事ができた。
これはそんなダンジョンに潜るとある高校生のお話。

俺は幼馴染の茜と夏休みを利用してダンジョンに潜っていた。
「おい、茜!あまり先に行くなって!」
「大丈夫よ、この辺りは何度も潜ってるじゃない!」
「それでも何があるか分からないのがダンジョンだって!」
ダンジョン、それは上層であっても時に牙を剥き探索者の命を刈り取りに来る。
小さな油断が命取りとなるのだ。
「ねぇ!ほら見て、駿!宝箱!!お金持ちよ!!」
「ちょ、だから不用意に開けるなって!罠だったらどうするんだよ!」
俺が静止するのも聞かず、茜は勝手に宝箱を開いてしまう。
プシューーーーー!
宝箱の中から煙が立ち昇る。
初歩的なトラップというやつだ。
ダンジョンの中にはトラップと言うものが存在する。
殺意の高い物から呪いや嫌がらせのような物まで様々である。
俺はとっさに茜を突き飛ばして庇ったのだった。
「駿っ!!」

徐々に煙が晴れていく。
まずは状況確認だ。
意識ははっきりとある。
身体に痛みもない。
致死性のトラップでなかったのが不幸中の幸いだろうか。
「駿・・・大丈夫?無事!?」
「ああ、何とか無事みたいだ。」
「って・・・・ええええええええ!!」
茜の驚きの声がダンジョンの通路に響き渡る。
「あれ?何か茜の姿が大きい気がする。いや俺が小さくなったのか?」
茜が俺を見てびっくりしていたのだが、なんだか妙によそよそしい。
顔が照れたように赤く、視線を合わせてくれない。
「なぁ、茜。俺の身体どうなっちまったんだ?身動き取れないんだけど?」
「えっと、何て言うか・・・状態異常のトラップみたいな?」
「まぁ生きてただけ良いほうか。」
なぜこんなにお気楽なのかと言うとダンジョンの外まで出れば探索者協会で解除してもらう事が出来るからだ。
しっかりと料金は取られるのだが。
「茜は怪我とかないよな?」
「あ、うん。駿が庇ってくれたお陰で無事だよ。私のせいでごめんなさい。」
「まぁ、今日の探索はここまでだな。悪いけど協会まで連れて行ってもらえるか?」
「う、うん。」
茜の手が伸びて来て恥ずかしそうに俺の体を掴んで持ち上げる。
巨大な茜は凄い迫力だ。
小さく(?)なった俺の体は茜の手のひらに半分ほど隠れてしまう。
「生き物はマジックバックの中には入れられないからポケットの中で我慢して。」
そう言うと茜は俺をポケットの奥深くに押し込んだ。
「悪いんだけど外が見える様にちょっと出してくんない?」
「えぇ〜?いや、それはちょっと・・・嫌かも?」
「嫌ってなんだよ、嫌って!俺どうなってるの?」
「知らないほうが良いこともあるんだよ?」
「何だよそれ!」
結局茜は最後まで教えてはくれなかった。

ダンジョン上層階なので歩いて30分もすれば出口に辿り着く。
敵もスライムとか脅威度は低いので茜一人でも大丈夫だろう。
俺は茜のポケットの中でゆらゆらと揺られているのであった。

「あっ、宝箱!」
「おいっ、待てって!絶対開けるなよ!」
「今は一層でしょ?罠とか聞いたことないし大丈夫でしょ?」
「う〜ん、なんか嫌な予感がするんだけど大丈夫か?」
「平気平気〜♪状態異常解くのにもお金かかるしさ。」
パカッ!
茜が宝箱を開くと同時に今度は足元に魔法陣が輝き出したのだった。
「えっ、嘘っ!何これ!?」
ポケットの中で状況が分からないのがもどかしい。
「茜!無事か!?」

転移トラップ、それはパーティーを分断させたり、モンスターの溜まり場へと送り組む凶悪なトラップである。
俺をポケットから取り出すと胸の前で抱きかかえる。
「駿・・・。」
茜の体が震えているのがわかった。
今にも泣きそうな顔をしていた。
「大丈夫だって、俺が付いてるだろ!」
俺はそう言ったものの今の俺は極めて無力だ。
一人で移動も出来ない。
出来る事と言えば会話相手になるくらいだった。

魔法陣の光が収まりやっと周りの様子が判明する。
幸いにも敵の集団の中に放り込まれるという様な最悪の事態はは脱がれたようだ。
「ってか何だよこれ!!」
怪しいピンクの照明が怪しく辺りを照らしている。
部屋の中央にはベッドが一つ。
ダンジョンの中だと言うのに全面鏡貼りってラブボかよ!
「ねぇ、駿!あそこに何か書いてあるよ。」

『〇〇しないと出られない部屋』
二人の間に沈黙が続いた。

しばらくして茜が話しかけてきた。
「ねぇ、駿。〇〇って何?」
「は?そりゃ状況からしてアレだろ、アレ。」
「ですよねー。」

俺たちは家が隣で小さい時から一緒に育ってきた。
少なくとも俺の中では茜は兄弟の様な位置づけだった。
可愛いと言えば可愛いんだけど、いつも横に居るのが当たり前過ぎたのだ。
「ねぇ、駿。駿って私の事どう思ってるの?」
「そりゃ・・・妹みたいな感じだけど?」
「は?私がお姉ちゃんだが?」
「いやいや・・・俺が・・・。」

再び沈黙が続く。

「ねぇ、駿!このままじゃずっと出られないから・・・その・・・・・しよっか?」
「まぁ・・・しょうがないか。」
「ねぇ、駿は私の事好き?」
「まぁ普通に好きだけどさ。」
「そっか。私も普通に好きだよ。」
茜は嬉しそうに微笑んだ。

「っていうか、俺動けないんだけど。なぁ、ところで俺の姿ってさ・・・。」
「おっと、気づいてしまいましたか。この部屋って鏡貼りだもんね。」
鏡に映る茜とその手にあるモノが俺の視界に入る。
どう見てもバイブでした!!

「私、緊張して喉乾いてきた。」
「あそこに冷蔵庫みたいなのあるけど?」
「うわぁ・・・高そうな飲み物入ってたよ。これって飲んでも大丈夫なのかな?」
「まぁ、殺す気ならわざわざこんな部屋に閉じ込めないわな。」
「そっか。じゃあコレにする~。」
さっきから茜の動きがギコチナイ。
相当緊張してるっぽいな。
長い事一緒にいるけどこんな茜を見るのは初めてかもしれない。
蓋を開けると茜はそのポーションの様な飲み物を一気に飲み干したのだった。

「ぷはぁ・・・///」
「茜?大丈夫か?なんか目がちょっとトロンってなってるんだけど?」
「なんかね、身体が熱くてウズウズしてきたかも。」
そう言うと急に服を脱ぎ始めた。
それにしても大きく育ちましたなぁ。特に何処とは言わないけど。
小さい頃は一緒にお風呂に入ったこともあった。
それも小学校入る前の頃の話だ。
下着姿になった茜がベッドに腰かける。
俺はその手にぎゅっと握られていた。

そこで俺は理解する。
今の俺は状態異常のトラップでバイブに変身させられてしまっている。
そしてここは〇〇しないと出られない部屋だ。
茜も覚悟を決めたのだろう。

俺を持つ茜の手が顔の前まで持ち上げられ、潤んだ瞳の茜が見つめてくる。
茜の唇が近づいてきた。
熱い吐息が俺の身体に当たる。
その唇の間から現れた舌が俺の身体をチロチロと舐めてきたのだ。
俺の身体はバイブになってしまっているのだが、身体の感覚は残っていた。
熱く柔らかい大きな舌が俺の身体を舐め回す。
「あぁ・・・やばい。ゾクゾクするほど気持ちいいんだけど。」
あむっ。
今度は茜が俺の身体を咥え込んだのだ。
俺を咥え込んだまま、口の中で舌がヌルヌルと絡みついてくる。
「ぷはっ!」
茜の唇と俺の身体との間に唾液がいやらしく糸を引く。

「ねぇ、もう我慢できないよ・・・。」
「ああ、俺もだ。」

そして〇〇が始まるのだった。

茜は下着も脱いで生まれたままの姿になると、慣れない手付きでバイブに変身した俺の身体を胸で挟み込んだ。
「男の子ってこういうの好きなんでしょ?私だって挟むくらいは胸あるんだよ?」
むにゅっ、むにゅっ。
弾力のある二つの塊が俺の身体を包み込んでくる。
しばらくダンジョンの中を歩いていたのもあって、しっとりと汗が浮かんでいていた。
茜の熱い体温が伝わってくる。
「駿が動けるのならリードして欲しかったんだけどなぁ・・・。」
そう言うと俺を股間の前に導いていく。
「恥ずかしくて今すぐ逃げ出したいくらいなんだけどさ、それ以上に駿の事が欲しくて欲しくてたまらないの。
ほら見える?ヒクヒクしてるでしょ?」
指で開かれた花弁の奥がたしかにヒクヒクと動いている。
「ああ、良く見えるよ。とても綺麗なピンク色だ。」
これから俺の身体はこの中へと入っていくのか。
生きたまま女の子の中に入るなんてある意味貴重な体験である。
俺の身体の先端が茜の入り口へと添えられる。
柔らかくてしっとりとした感触が伝わってくる。
「じゃあ・・・入れるね。私の初めてを貰って。」
「ああ。」
俺は責任を取る覚悟を決めた。
無事に戻れたら付き合おう。

視界がゆっくりと流れていく。
先ほど飲んだポーションの様な飲み物のせいだろうか、茜の中は初めてとは思えない程にすでに濡れていた。
俺の身体は一気に茜の奥深くまで突き立てられたのだった。
「茜、痛くないか?」
「大丈夫、痛くないよ。さっきの飲み物が効いてるみたい。すごく気持ちいいよ♪」
「それなら良かった。」
「ねぇ、それは良いんだけどさ・・・このバイブって駿自身なんだよね?」
「ああ、間違いなく俺だな。」
「私の身体の中に駿が入ってるのってなんだか変な感じ。」
「俺も全身で茜の中に挿入されるとは思ってもみなかったよ。すっげー気持ちいいぞ。」
「じゃあ、私の事ももっと気持ちよくさせてね。」
そう言うと茜は俺の身体を前後にスライドさせ始めた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ・・・ぐちゅっ・・・。
卑猥な音が部屋の中に響きわたる。
「んっ♪んっ♪気持ちいいところに駿が当たってるよぉ。」
「ちょ、あんまり速く動かされると目が回る・・・。」
「駿が私の中をかき回して来るよぉ♪」
「いや、茜が俺の身体を使って掻き回してるんだが?」
「ちょっと言い方!ムードってものが有るでしょ!あと、私の膣内でおしゃべり禁止!」
「それじゃただのバイブじゃねーか!」
「あ、そっか。それじゃただのオナニーになっちゃうね。ごめん、今の無しで。」
「分かればヨロシ。折角なんで茜の気持ちいいポイントとか教えてくれ。今後の参考にするから。
こんな体験することはもう二度とないだろうしな。」
「あ、うん。この辺かな?駿の出っ張ったところが引っかかってめっちゃ気持ちいいよ。」
茜の中を掻き出すように俺の身体が擦り付けられる。
「OK!今後の参考にするわ。それにしても茜の中、気持ち良すぎておかしくなりそうだわ。」
「ふふん。そうでしょうそうでしょう。部活で鍛えてるからね。ほらほらっ♪」
ギュギュッ~。
「うおっ、締まる締まる!」
そんなやり取りをした後、茜が話しかけてきた。

「ねぇ、駿?」
「なんだよ?」
「ふふふ。」
「急にどうした?茜?」
「なんだかさっきまで緊張してたのがバカみたいだなって思って。
一線超えたら今までの関係が壊れちゃうんじゃないかなってずっと思ってたんだ。」
「俺たちは何処まで行っても俺達だろ?」
「うん!そうだね!私達は私達だね。あ、でも折角かっこいいセリフ言ってくれてもバイブの姿だと台無しだねw」
「誰のせいでバイブになったかもう忘れたのか?」
「うっ・・・それを言われると返す言葉がない。」
「さっさとここから出て家に帰ろう。ほらほら!」
「悲報!初エッチで彼氏からバイブオナニーを強要されるの巻!」
「悲報!初エッチでバイブにされて彼女のおまんこに突っ込まれるの巻!!」
「「あはははは!!」」

───数時間後。
「ねぇ、駿!見て見て!扉が出現してる!!」
「おおっ、これでやっと帰れるな。」
「じゃあ、駿はまたポケットね。」
「まぁ、しょうがないか。ダンジョンでバイブ持って歩いてる女の子いたら流石にね。」
それから俺たちはダンジョンを後にしたのだった。
「もう汗かきまくったしクタクタだよ・・・。とりあえず家に帰ってシャワー浴びたい~。」
「ああ、探索者協会は後回しでいいよ。ついでに俺も洗ってくれ。」
「らじゃ!」

「ふぅ・・・気持ち良かった~。」
シャワーを浴びた茜が自室のベッドにぐったりと寝転がる。
やっと自分のテリトリーに戻ってこれて心に余裕が出てきた様だ。
「ねぇ、駿・・・これ本当に駿なんだよね?」
そう言ってバイブになった俺を目の前に持ってきてマジマジと眺めてくる。
視界に茜の顔が大きく入る。
あ、うん。客観的にみるとやっぱり可愛いな。
「ああ、俺だよ。さっきまで茜のあそこに突っ込まれてズボズボされてたけどなー。」
「もぅ!そんな意地悪な事言う!」
「すまん。悪かった。」
「もう今日は疲れたから明日!明日ね!」
そうして、その日は茜の部屋に泊まるのだった。
俺の家族には適当に説明しておいてもらった。
夏休みでしょっちゅう泊まりで出歩いていたのでいつもの事だと思われていたようだ。

「ねぇ、駿?起きてる?」
ベッドに寝ている茜が話しかけてきた。
「ああ、起きてるよ。と言うか眠くならないんだ。お腹も空かないみたいだし便利と言えば便利かな。」
「ねぇ・・・明日協会に行ったら元の姿に戻っちゃうんだよね?」
「ああ、そうだな。」
「あのさ・・・もう一回しない?」
「俺に拒否権は?」
「無いよ♪」
その夜、俺は再び茜のダンジョン探索に駆り出されるのだった。
「駿が私の中に居ると思うとなんか変な気持ち・・・。」
「具体的には?」
「なんだかいけない事してるって気持ちと、駿を支配している高揚感みたいな・・・。」
「変態だな。」
「変態じゃないもん!」
「バイブになってしまった彼氏をおまんこに突っ込んでよがってるのに?」
「なにそれ!まるで変態じゃん!」
「な、変態だろ?」
「そんな事言うともう一生このままバイブとして使ってやろうかしら?」
「ちょ、冗談だから!助けてお願い!」

───翌日。
探索者協会を訪れていた。
混んでいる時間を避けて人の少ない夕方の営業時間ギリギリだ。
カウンターのお姉さんの所に行き声を掛ける。
「えっと、まずはアイテムの買取お願いします。」
そう言って茜はマジックバックからスライムとかのドロップアイテムをカウンターに差し出した。
「あとは・・・これも。」
あの部屋から回収してきた例のポーションの様な飲み物だ。
探索者協会にはダンジョンから回収された鑑定道具や状態異常を解くための道具が設置されている。
正体不明のアイテムはこの鑑定道具で鑑定してもらうと詳細が分かるのだ。
「はい。承知しました。それではこちらのアイテムは鑑定してきますね。番号札を取ってお待ちください。」
数分後、茜の番号が呼ばれる。
「あの失礼ですが、こちらのアイテムはドロップ品でしょうか?今まで発見された事が無いアイテムですね。」
「転移の罠で飛ばされた先で見つけました。どういう物なんですか?」
「えっとですね・・・いわゆる媚薬とか催淫剤と言われる物ですね。
ここまで強力な物は発見された前例がないのでオークションに出せば高値が付くかと思いますよ。」
「そうですか・・・わかりました。それではオークションの手続きお願いします。」
「あと何かご用がございましたか?」
「アッ、ハイ。ちょっとパーティーメンバーが状態異常の呪いを受けてしまいまして呪いの解除をお願いしたいのですが・・・。」
「えっと、お連れの方はどちらに?」
茜はきょろきょろと辺りを見回して他の探索者が居ない事を確認した上でポケットから俺を取り出したのだった。
「これ・・・なんですけど。」
受付のお姉さんがきょとんとしている。
直ぐにハッと我にかえって怪訝な顔を茜に向ける。
「お客様・・・あのこう言った冗談はおやめください。」
「いや、冗談じゃないんですけど。ほら、駿からも説明してよ。」
「あ、あの・・・。」
「ひっ!?」
「ちょっと恥ずかしいので出来れば個室で話できないですかね?」
茜がそう言うと個室へと通される。
そこで宝箱の罠でこんな姿になってしまった事を説明したのだった。
「こんな状態異常は前例がないですね。石化とかはたまにありますがよりによって・・・。」
受付のお姉さんもちょっと恥ずかしそうにしている。
「治りますよね?」
「ええ、ダンジョンの呪いなら治るとは思います。ただ、大変珍しい状態異常なので少し調べさせて頂きたいですね。」
ん?なんか受付のお姉さんの目が一瞬光ったような気がするのだが気のせいか?
「今日はもう営業終了時間なのでまた明日お越しいただいてもよろしいでしょうか?」
「はい。お願いします。」
「それではこちらが預かり証になります。」
そうして俺は探索者協会に居残りとなったのだ。
「それじゃ茜、また明日な。」

「ふぅ・・・これは大変興味深いですね。ふふふ。」
茜が去った後の個室で受付のお姉さんがぽつりと呟いた。
「えっと、駿さん・・・でしたっけ?」
「はい。」
「本日はもう営業終了時間なので、このまま一晩協会に保管という形になってしまいます。」
「あーしょうがないですね。」
「もし宜しかったら私の部屋までお連れしましょうか?」
「まぁ、ここに一晩居るよりは話し相手でも居た方が気がまぎれますね。」
そう返事をすると受付のお姉さんがニコリと微笑んだ。
あっ、このお姉さん・・・肉食系だわ。

───夜、受付嬢の家。
俺は受付のお姉さんに喰われていた。
もちろん、舌の口でだ。
別に浮気したいとか、そういう気はないんだよ。
ただ、今の俺は喋るだけのバイブなので相手になされるがままなんだよ。
拒否権無いってつらいわー。

俺の身体が彼女の中を掻き分けながら奥深くまで押し込まれたかと思うとゆっくりと引き出される。
茜の方が若くぴちぴちなだけあって締まりは良かったが、お姉さんの中は包み込むような柔らかさで甲乙つけがたい。
「お姉さんの中、暖かくて気持ち良くて蕩けてしまいそうです!」
「うふふ、嬉しい事言ってくれるのね。折角だし今日はこのまま私の中で眠る?」
「そうですね、お言葉に甘えます。」
まぁ、眠くならないのだが。
そして俺は彼女の膣内で暖かい一晩を過ごしたのだった。
「それじゃお休みなさい。明日朝一で呪い解除してあげるわね。」
「お願いします。それじゃおやすみなさい。」
物になっていても性欲というのもある。
逝けない身体ではあるのだが、なんと言えばいいのだろうか?
普段は人に見せず秘密にしている場所、取り分け親しい恋人くらいにしか明かさない場所に身体ごと入り込むという行為に俺はひどく興奮していた。
今晩の事は茜には絶対に言えないなぁ・・・などと考えているうちに朝になっていた。

「それじゃ解呪しますね。」
そう言ってお姉さんが個室に解呪の道具を持ってきて俺に使ってくれた。
内心ではかなりドキドキだった。
このまま戻れなかったらどうしようなどと思ったりもしたが、ちゃんと元に戻れました!
「ああ、元の姿に戻れた・・・よかった。」
「あら、意外とかっこいいのね。」
「ははは、昨日の夜の事は二人だけの秘密という事でお願いしますね。」
俺は受付さんに念押ししたのだった。
協会の中で待たせてもらっていると、朝一で茜が協会に迎えに来てくれた。
まぁ、元の姿に戻ったので一人でも帰れたのだが恋人の茜と腕を組んで家路についたのだった。

───後日。
あれから俺たちは何度かエッチをしていた。
茜があの時に弱い所を手取足取り教えてくれたのが大変役に立ったのは間違いない。

「ねぇ!駿!宝箱!!」
「ちょ、だから勝手に開けるなって!」
「うん、開けないよ。駿、この場所覚えてる?」
俺が茜をかばって状態変化の呪いを受けたあの場所である。
「ねぇ、駿?駿に開けて欲しいなぁ・・・♪」
上目遣いで懇願するように訴えてくる。
「罠かもしれないだろ!罠だったら責任取れよな!」
「うん、わかった♪」
そう言うと俺は宝箱を開けたのだった。
中身はもちろん罠でした。

そして今は茜の中に包まれている。
俺に拒否権は無いが拒否するつもりもない。
「なぁ、茜。性欲強い方?」
「えー?そんな事無いよ。一日一回で十分だもん。」
「それは性欲強いって言うんだよ。」
「そうかな?」
「そうだよ。」
「そうかな?」
「そうだよ。」
「性欲強い女は嫌い?」
「大好き。」

俺達のダンジョン探索はこれからも続くのだ。