勇者が振られた件

俺は勇者だ。
魔王を倒すために聖女様と二人旅をしている。
今のところ順調だ。
男女の二人旅ということで、長い間旅を共にしているとどうしても恋愛感情というものが芽生えてきてしまう。
そして俺はついに気持ちを我慢できずに聖女様に告白したのだ。
結果、あっさりと振られた。
吊り橋効果とかどこ行ったのか。
「わたし、そういうの興味ないので。ごめんなさい。」
とてもあっさりしたものだった。
振られてしまったが、魔王退治の旅はまだまだ続くのだ。気持ちを切り替えていこう、俺。

新しい街に着き、宿をとる。
もちろん聖女様とは別室だ。
「それじゃ勇者様、おやすみなさい。」
そう言って、彼女は自分の部屋へと入っていった。
夜中にふと目が覚める。
冒険者生活が長いと魔物の気配にはすごく敏感なのだ。
とても弱いが確かに魔物の気配がする。
まぁ、スライムか何かだろう。
スライムは村人でもあっさり倒せるあまり害のない魔物だ。
畑の野菜なんかを食べては駆除されたりしている。
「まぁ弱い魔物の気配だし、問題ないか・・・。」
気配を探ると隣の聖女様の部屋の方向からするような気がしたのだが、その日は疲れていたのでそのまま寝ることにしたのだった。
朝起きて聖女様と一緒に朝食をとったのだが、なぜか妙につやつやしてお肌の張りがいいような気がした。

別の日、今度はやや寂れた村で宿をとることにした。
この辺りには大きな街は無いのだ。
真夜中、村の皆が寝静まった深夜。
聖女様が宿を抜け出して外に出かけていくのに気が付く。
この辺りには強く魔物は居ないので危険は無いのだが、一緒に旅をする聖女様の妙な行動は気になる。
俺は姿を消す魔法を唱えると、聖女様の後を追うのだった。
村外れの草原へと着くと、聖女様がカバンから何かを取り出して地面へと置いた。
すると直ぐに集まってきたではないか、スライムが。
スライムを集めるための餌だろうか。
聖女様は集まってきたスライムの中の一匹を手に取ると笑顔で空のポーション瓶へと押し込んだのだった。
そのあとは彼女はまっすぐ宿屋の部屋へと戻った。
スライムを捕まえてどうするんだろうか。めっちゃくちゃ気になる。
俺は悪いとは思いつつ、聖女様の後をついて彼女の部屋へと忍び込んだのだった。
彼女は下着姿になるとベッドへと座り、先ほど捕まえてきたばかりのスライムの入った瓶を取り出した。
「うふふ、今日のは活きがよさそうね。」
瓶の中でスライムがぴょんぴょんと暴れている。
彼女は身に着けていた下着を脱ぐと、一糸まとわぬ姿となった。
ゴクリ。。。
俺は思わず唾を飲んだ。
程よい大きさの胸、ぎゅっと引き締まったウエスト、ぷりんとしたお尻。
思わず鼻の下が伸びてしまった。
おっと、いかんいかん。俺は覗きに来たわけじゃないんだった。
彼女がスライムを捕まえて何をしているのかを確認するんだったな。
と思っていたら、聖女様!何やってるんですか!?
彼女は先ほどのスライムの餌?のようなものを何と自分の割れ目に押し込んだのだ。
つぷっ。
指で奥までしっかりと押し込んでいる。
そして聖女様は瓶から取り出したスライムを股間の前にと解き放ったのだ。
スライムは餌を食べる事しか頭にないのだ。
餌の匂いがしたらどうなるかって?そりゃもうまっしぐらですよ。
「はうぅ・・・入って・・・きた♪」
まん丸だったスライムは餌を求めてその狭い洞窟の奥へ奥へと身体を変形させながら侵入していく。
聖女様の顔が恍惚の表情になっている。
「ん・・・気持ち・・・いいよ♪」
何となく俺が振られた理由がわかった気がした。
聖女様は人間には興味ないのね・・・。
おっと、スライムはどうなった?
俺は聖女様の股間を覗き込む。
するとそこにはもうスライムの姿は無かった。
そこにあるのはスライムに自分の中を掻きまわされて悶えまくる聖女様の姿だけだった。
下腹部の膨らみがポコポコと動いている。
しばらく悶えていたかと思うと、ついには腰がビクンビクンと浮き上がると聖女様は果てたようだった。
スライムはどうなったか?
聖女様が逝った時に気配が消えたので恐らく締め付けに耐えられなくて潰れたのだろう。
あっ・・・パーティー組んでいるのでちょっぴり経験値が入ってきた。
俺は聖女様の部屋をこっそりと後にして自分の部屋へと戻る。
ベッドに横になると先ほどの事を思い出しながら一人妄想にふけるのだった。

久しぶりに大きな街に着いた。
交通の要にあたるこの街では沢山の露天が所狭しと並んでいる。
掘り出し物の魔道具なんかも結構あったりするのだ。
ある露天を覗いていると、変わった魔道具が店頭に並んでいた。
変化の指輪だ。
別の種族や魔物に姿を変える事ができる魔道具だ。
普段なら特に気にすることも無いのだろうが、あの夜の事を思い出しついつい買ってしまった。

街を出ると次の街をめざしていた。
道中でたまに魔物に出くわすのだが、あの変化の指輪を使って魔物を倒すことにしてみた。
「変化!」
変化の指輪を使うと、俺の身体がイメージした魔物の姿へと変身していく。
身体の大きな巨人となった俺は魔物をあっさりと駆逐し元の姿へと戻ったのだった。
「勇者様すごいですね!!」
聖女様がめずらしく妙に喰いついてきた。
俺が変化の指輪で魔物に変身したのに興味を持ったようだ。
それ以来、なぜか聖女様との距離が心なしか近くなったような気がする。
「ねぇ、勇者様。ここの街の宿屋は女性専用宿しか空いてないみたいです。」
「そうか、それは困ったな。」
「それで、ちょっと提案なんですが・・・ゴニョゴニョ。」
聖女様の提案というのは、俺が変化の指輪でスライムになって宿の部屋の中まで一緒に入るというものだった。
まぁ、俺としては断る理由もないし、外で一晩潰すのも大変だし。
聖女様が宿を予約すると近くの酒場で飯とお酒を口にする。
いつもはそんなに飲まない聖女様が今日に限って珍しく酔っぱらっている。
これ以上酔うと大変なのでこの辺りで切り上げて宿へと向かうことにした。
「変化!」
俺の身体はプルンとしたまん丸スライムへと変身する。
妙に聖女様の視線が熱い気がする。
「えへへへ、ゆうしゃさまかわいい~♪ ちょっと狭いですけど少しだけ辛抱してくださいね♪」
彼女の手で持ち上げられると瓶の中へと押し込まれたのだった。
スライムはポーションの材料にされることもあり、瓶に入れて持ち運ばれることも珍しくないのだ。
宿屋では特に何も言われることは無かった。

バタンっ。
宿屋の借りた部屋のドアが閉められる。
「えへへへっ、上手く行きましたね。それじゃ明日も早いのでもう寝ましょうか。」
俺は元の姿に戻ろうとしたのだが、彼女は瓶から出してくれなかった。
「宿屋の人に見つかると行けないので今日はそのままの姿で我慢してくださいね。」
「ああ、わかったよ。」
酔っぱらった彼女は下着姿になると俺の入った瓶を抱きしめたまま、すぐに寝息を立て始めていた。
夜中、俺は揺れで目を覚ます。
何事かと思ったら案の定彼女だった。
目を覚ました彼女がいつもの様にスライムでいい事をしようとしたのだ。
まだ酔いが抜けていないのだろうか、俺の事を普通のスライムだと思っているようだった。
聖女様は瓶の蓋を開けて俺のプルプルの身体を瓶から取り出すと、彼女の股間の前へと置いたのだ。
目の前には彼女の下着姿の股間が広がっている。
「よいしょっと・・・。」
彼女はその股間を覆っていたパンツも脱ぎ捨てて、裸になってしまう。
うぉぉぉぉ、聖女様の聖女様が目の前にデデンと鎮座している。
俺はあの夜にスライムが聖女様のあそこに入れられるのを見てからというもの、スライムになって彼女の中に入るのを何度も妄想していた。
それが今まさに実現しようとしているのだ。
まだ酔っている彼女が俺の身体をがっしりと掴む。
そして、俺の身体を自分の割れ目へと押し付けてきたのだ。
ムギュ・・・・。
「うぷぷぷぷっ!!」
俺の身体は彼女の手に押さえつけられ逃げ場をなくす。
いや、逃げ場はそこしかないのだ。
ズリュズリュ・・・ヌッポーン!!
俺の身体は聖女様の中へと入り込んでしまった。
彼女の中は柔らかく、じっとりとしていて温かい。
「これが夢にまで見た聖女様の中か・・・。」
俺は気持ちよくなってもらおうと、彼女の中でめいっぱい飛んだり跳ねたり吸い付いたりを繰り返すのだった。
ピンクの洞窟の中はいつしか湿り気を帯び、既にびちょびちょである。
俺のスライムになった身体の大半は水分でできている。
聖女様の身体から出た水分が俺の身体へと染み込んできて俺と交じり合う。
そして洞窟のピンクの壁が俺の身体をこれでもかと締め付けてくる。
俺のスライムの身体がぎゅむぎゅむと締め上げられる。
そして今までで一番大きな締め付けが襲ってきて、聖女様は果てたのだった。

───翌朝
彼女は目を覚ます。
ベッドには蓋の開いた空のポーション瓶が転がっている。
「あれ・・・勇者様は・・・?」
聖女様は酔っぱらってあまり覚えていないながらも、朧げな記憶を思い出す。
やがて彼女の顔が真っ赤に染まっていく。
何となく覚えていた。スライムでいつもの様にやっちゃったことを。
「じゃぁ・・・勇者様は・・・。」
そこで初めて自分の下腹部へと意識が向かった。
妙に張った感じがする自分の下腹部へと。
明らかに何かが入っているのだ。彼女は認めたくないのだけど。
「うっ・・・うそっ!?まさか!?」
下腹部にぎゅっと力を込める。
「んんっ・・・。」
膣壁が大きく収縮し、中のそれを外へと押し出す。
ぷるるんっ!!
俺は聖女様から産み落とされたのだった。
勇者スライム爆誕!!
元の姿に戻った俺は聖女様の水分をたっぷり吸いこんでふやけていた。

後日、再び聖女様に告白したのだが今度はいい返事を貰うことができたのだ。
ただし、Hの時はスライムでっていう条件付きで。