変身

[skeb依頼品]モルモットは液体

「好きです!付き合ってください!!」「ごめんなさい。ちょっと生理的に無理。」俺は取り付く島もなく完膚なきまでに振られた。俺の名前は水流雫。ミズナガ・シズクと読む。顔は人並み以下、身長も人並み以下、学歴も人並み以下、お金?もちろん人並み以下だ…

怪しい通販の広告が本物だった件

「はぁぁぁぁ・・・何でこうなった?」俺は社会人3年目、契約社員で働いている。大人になれば自然に恋人が出来て普通に幸せになれるものとばかり思っていた。同級生に告白したらクラスで晒されてバカにされコミュ障を発症。気が付けば人の顔を見てまともに話…

夢見る少女と戯れる2

僕は布団に入り目を閉じると直ぐに眠りに落ちた。そして夢を見る。宇宙空間の様な暗闇の中にいくつもの光の玉が浮かんでいる。光りの玉は新しく現れては消えていく。これは他の人が見ている夢だ。それぞれの光の玉の中に夢の世界が広がっているのだ。光りの玉…

そう言うとこやぞ!2

私は科学部部長。自分で言うのもなんじゃが天才的頭脳とひらめきで数多の発明品を作ってきた。部員は私以外には一人だけ。やつの名は高橋。私は彼を振り向かせたくてちょっかいを掛けているのだが未だに上手く行ったことが無い。この私の天才的頭脳をもってし…

〇〇しないと出られない部屋

世界各地にダンジョンが出現したのが10年ほど前だ。ダンジョンに出現するモンスターを倒すと稀少なアイテムなどをドロップする事が分かり、ダンジョン探索を生業とする人達も現れ始めた。浅い階層で出現するモンスターは比較的弱く、高校生等が週末にお小遣…

波動の力は万能です

世界が誕生した時、それは大いなる意志の力で構築された。その創造の根源たる力の名を波動と呼ぶ。波動により生命は造られ、生命から溢れる意志の力は波動となる。個々の生命から溢れる波動はこの世界を創造した波動に比べれば些細なものであり、通常であれば…

宇宙の果てから

───20XX年某県山奥「ああん?誠意見せてみろよ!誠意をよ!!」俺は目の前に居る宇宙人(?)相手にブチ切れているところだ。高校の夏休みを利用して山奥にソロキャンプに来ていた。月明りしかない山の中で見る満点の星空は格別だ。コーヒーを片手に静…

たまに変身しちゃう訳ですが2

俺の名前はアキラ。なんとクシャミして最初に見た物に変身してしまうというちょっと困った体質なのだ。なんでも大昔に人間社会に憧れた変わり者の妖と恋に落ちた人間の子孫との事だ。その妖は姿形を自由に変える事が出来たらしい。先祖返りなのかその能力が中…

たまに変身しちゃう訳ですが1

昔々、ある山奥に人ならざる者たちが集まって住む隠れ里が存在していた。人間たちからは妖や物の怪として恐れられていた。どこの社会にも変わり者というものが一定数おり、この人ならざる者たちの中にもそれは存在した。その変わり者は人間社会に憧れを持って…

変身 – 小学生編3

新しい職場に来てから数か月が経った。もうすっかり初夏の陽気だ。ハヤト君の一般の授業が終わった後、自室で二人きりで変身の授業をするのがいつもの日課だ。「ハルカさん、今日はどんな練習するの?」「ん~どうしよっか?苦手な物にでも挑戦してみましょう…

変身 – 小学生編2

今日は入学式なんだ。各学年に生徒が2~3人しかいないものだから、小中高と合同での全員参加の入学式兼、始業式なんだって。生徒は全員合わせて30人くらいしかいないみたい。横にずらっと並んだ先生たちの中でハルカ先生が手を振っている。今年入学の1年…

変身 – 小学生編1

「皆さん、ご卒園おめでとうございます!先生も春からは別の所に行くことになりましたが、皆さんも元気に頑張ってくださいね!」水谷先生が涙を浮かべながらお別れの挨拶をしている。そう、今日は卒園式だ。大好きな水谷先生とも今日でお別れなのだ。お隣のア…