シュリンカー

OH!シュリンカー1

「叔母さん、今日からお世話になります。」「あらあら、長旅疲れたでしょ? 今部屋に案内するわね。」俺の名は望月 裕(もちづき ゆう)。この春からめでたく大学生だ。そしてこの人は東京に住む母の妹の千秋叔母さん。「あら、裕ちゃん!久しぶりだね~♪…

かくれんぼ

「も~い~か~い?」「ま~~~だ~~~だ~~~よ~~~!」やばい、急いで隠れなければ・・・。俺はこの春、特別枠で保育園の職員になったばかりだ。特別枠とは、特定縮小病患者支援法に基づいた採用枠のことである。近年、突然身体が小さくなる未知の病が…

今日から魔法使い2

「いやぁ~スゴイ体験だったけど、さすがに疲れたなぁ・・・。」俺、間藤 一は童貞30歳の誕生日になんと魔法使いに選ばれたのだ。そして昨晩はお隣の女の子の部屋へと潜入するつもりが、女の子の中にまで潜入してしまったのだ。思い出すだけで下半身が熱く…

今日から魔法使い1

「う~ん、どれにしようかなぁ~。」俺は30歳の誕生日に突如現れた新人魔法使いサポート担当のキノから渡されたマジカロイド端末を覗き込みながら呟く。端末の画面には魔法配信サービスのマジカルプレイが表示されている。縮小魔法か・・・。昨晩キノに縮め…

今日から魔法使い(序章)

「はぁ・・・・ついに30歳か。」もう少しで日付も変わろうかという時刻。1LDKの狭いアパートの一室で、間藤 一(マドウ ハジメ)は一人つぶやく。顔は特に悪いわけでもなく、太っているわけでもない。特に趣味と言う趣味もなく、職場と部屋を往復する…

山神様の恩返し

社会人になってからまともな休みも取れなかったが担当のプロジェクトが一息ついた頃、やっとまとまった休暇を取ることが出来た。季節は初夏に差し掛かっていた。昔から気になっていたあの夢についてはっきりさせたくて旅に出ていた。目的地は祖父の育った山奥…

仁奈太のアルバイト

俺の名前は朱里 仁奈太。今年から大学生だ。親父は海外に赴任中で、心配症の母は一緒について行っている。そのため今は自宅マンションに一人暮らしをしている。7月の前期試験も終わり、来月から2か月間の夏休みに入る。俺は自由に使えるお金が欲しくてアル…

とある夫婦の

「ねぇ、あなた。今晩どうですか?」妻からの夜のお誘いだ。結婚してから5年。子供はまだいない。最近は夜の営みもマンネリ化気味で、刺激が足りないのか途中でダメになってしまうことがたまにあった。さすがに妻には申し訳ないと思っており状況を打破すべく…